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コラム |
スプラトリー諸島、ベトナムの軍人と愉快な仲間たち
海を泳ぎ魚を獲る犬、人間に孵化を手助けしてもらうヒヨコ、人間ふたりを乗せて歩く豚……Truong Sa群島(スプラトリー諸島)にはなんとも不思議な家畜たちが暮らしている。
気候のきわめて過酷なこの島々で生きる動植物は少ない。最も親しんでいる動物といえば犬だろうか。犬の姿はどの島にもあり、Da Dong C島には一棟の家しかないが、犬は30頭近くになる。島の犬は平均25〜30kgと大きいが、腹は締まり、泳ぎはアザラシのように上手い。
Thuyen Chai C島には、魚獲りで有名な犬Mopがいる。軍人たちは訓練外の時間、魚の群れがサンゴ礁に入ってくると網を仕掛け、人間と犬がともに海に入り魚を網へ追い込む。Tuanさんはこう言う「Mopは軍の指揮官みたいだ。群れを横に並ばせて、輪を閉じるように網に魚を追い込んでいく。輪の外に出た魚も追いかけていって、持ってきてくれる。干潮のときは犬の群れで4〜5km離れたところまで行って、ちゃんと戻ってきます」。
Truong Saで家畜を養うのは一苦労だ。一部の島でアヒルやガチョウを飼ってみたが、成功しなかった。アヒルは海水を嫌い、泳ごうとしないからだ。しかしDa Thay A島では、海の上で魚を探す5羽のアヒルの姿があった。大波に呑まれそうになっても、彼らは上手くそれをやり過ごす。
島長のXuanさんはアヒルの白い卵を見せながら、「羽に海水をかけるところから始めました。その後海水を張ったタライで泳がせて、やっと今みたいに海で泳ぐようになりました」と話してくれた。
Truong Sa島の島長Dungさんは、島の家禽飼育専門家だ。訓練などどんなに仕事が忙しくとも、鶏、ガチョウの世話は欠かさない。庭の片隅でTuongさんが、小さな書棚のような孵卵器を見せてくれた。島長が設計したもので、孵化成功率は90%以上という。
Dungさんによると、島の鶏は野菜がないためビタミン不足の状態にある。鶏の多くは足が大きいが弱く、麻痺した状態のものも多い。鶏が痩せ、足を高く上げるようになったらビタミン剤を与えなければならない。野菜が不足しているためにアヒルもガチョウも、卵のなかのこどもは自分で殻を破る力がない。そのため軍人たちはそのときになると、卵を破り孵化を助けてやる。
Truong Sa Lon島では牛のように巨大な豚に2人の人間が乗り、辺りを歩く光景が見える。島長のDuongさんによると、島の豚は牛のように草を食む。草が少なくなる乾季には、ジュートの袋や新聞など繊維質のあるものなら何でも食べてしまうという。
Truong Sa群島で人と家畜は友達だ。軍人が島での任務を終え本土に帰還する時には、誰もが愛すべき犬を抱きしめ、頭を撫でて別れを惜しむ。Da Tay A島の島長Trieuさんはこう話した。
「島では軍人同士は本当の兄弟、軍人と犬、猫、鶏、アヒルは親友のような関係です。鶏の産卵の世話をしたり、生まれて間もない犬に野菜をわけてあげたりもします。ここのように人間と家畜のあいだに情がある場所はどこにもないでしょう」。
(Thanh Nien)
(2008/01/25 08:03更新) |
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