ベトナムの農産物輸出、大きく成長
世界貿易機関(WTO)のメンバーとしての1年目、農産物輸出は過去に例をみないほど好調だった。輸出総額は2006年比20%増の126億ドルで全体の25%を占め、2010年までの目標を15億ドル超えた。
相次ぐ自然災害による被害は約7兆2,000億ドン(約4億5,000万ドル)に上り、家禽の伝染病や記録的な価格高騰は農業にとっても大きな問題だったが、3.25%の成長を遂げGDPの比重は19.8%だった。
生産品の価格上昇から輸出額も伸び、水産物、コメ、コーヒー、ゴム、木製品などで輸出額が10億ドルを超えた。コーヒーが18億ドルで2006年比50%増となったのをはじめ、▽木製品:23億4,000万ドル(21%増)、▽ゴム:14億ドル(10%増)、▽コメ:14億8,000万ドル(16%増)などとなった。輸出額トップの水産物は37億5,000万ドル。
品質改善が進むコショウ価格は2006年の1,500ドル/トンから3,500ドル/トンとなった。2007年の輸出量は前年より約15%ダウンしたが、輸出額は57.9%増の3億ドルとなった。茶も生産増や価格上昇がみられ、価格は約25%上昇の270〜280ドル/トンとなっている。輸出額は18%増の1億3,000万ドル。
水田の面積は約740万ha、コメの収穫量は3,580万トンで国内需要と輸出分をまかなえる。トウモロコシの作付面積は110万ha で生産量は約50万トン増の430万トン。ゴム、コーヒー、茶、さとうきびなどの栽培面積は約200万ha。鳥インフルエンザ、ブタの生殖器・呼吸器症候群、口蹄疫などが広範囲で発生したが、それでも豚肉の生産量は前年比12.6%増の383万トンとなった。
農業農村開発省Cao Duc Phat大臣によると、ベトナム農業は他国に比べ質や競争力で劣る。生産効率や質の向上、価格引き下げに対する取り組みも少なく、緊急を要する農作物、家禽・家畜の病気、食品の衛生問題に対しても計画や管理が不徹底で、農家のレベル向上や農業科学の導入も進んでいない。
これらの問題を解決するため省は次のような取り組みを行う。土地の使用目的変更によりコメやトウモロコシの作付面積が減少することから、害虫処理などにより725万haの土地で3,600万〜3,650万トンのコメ、500万トンのトウモロコシを収穫する。
コーヒー、ゴム、茶、さとうきびなどの主力品目は栽培面積を変更せず、生産効率や質を改善するために好条件を持つ地域を開発する。特産品の果樹は原料集積エリア構築の方針に沿い拡大し、約80万haでGAP(適正農業規範)を導入し生産する。畜産農家は肉質の改善、特に伝染病に注意し、生産量は豚肉が418万トン、牛乳28万2,000トン、水産物は410万トンを目標とする。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
(2008/01/22 03:57更新) |