ベトナム:鉄鋼価格の高騰、投機目的での転売が拍車
建設用の鉄鋼が高騰している。メーカーは、2007年12月だけでも20万〜40万ドン(約13〜25ドル)の値上げを複数回行った。今後も値上がりし続けるとの予想からホーチミン市内の小売店では買い占めによる品不足も起こっている。
12月初めの市場価格は、トンあたり線材が約1,450万ドン(約906ドル)、棒鋼が1,400万ドン(約875ドル)だったが、1月に入るとそれぞれ1,650万ドン(約1,031ドル)、1,500万ドン(約938ドル)に上昇し、ベトナム鉄鋼総公社の正規価格も現在1,300万ドン(約813ドル)に近づいている。
世界的に粗鋼輸出の大きい中国が1月から輸出税を引き上げたことが、世界の粗鋼価格を先月よりトンあたり60〜70ドル高い700ドル超に押し上げた。ベトナム鉄鋼協会のPham Chi Cuong会長は、価格は今後も上昇すると見ている。
メーカーの販売価格はすでに非常に高い水準にあるが、市場価格はそれをさらに20%程度上回る。ホーチミン市の販売業者はこれについて、正規価格では購入できず中間業者を介して高い価格で購入することを余儀なくされているためという。
10区のある鉄鋼販売業者は、以前はメーカーから直接仕入れていたが、現在は中間業者からトンあたり100万〜200万ドン(約63〜125ドル)高い価格で購入している。ホーチミン市や近隣省で多くの小売店を経営するこの業者は商品の確保に苦労しているうえ、利益はトンあたり10万〜20万ドン(約6.3〜13ドル)しかないという。現在市場では中間業者の間で品物が回り、それにより価格がどんどん上昇している状態だ。
(Nguoi Lao Dong)
(2008/01/16 08:10更新) |