ベトナム電子産業の輸出額、増加は外資頼み
電子産業はこの数年で、国内のみならず輸出の需要にも応えられるほどに成長した。2010年の目標輸出額30億〜50億ドルも達成確実と見られるが、輸出は主に外資企業によるものだ。
統計によると、ベトナムの電子製品輸出額は2005年・10億4,000万ドル、2006年・12億3,000万ドル。商工業省によると2007年の年間輸出額は22億ドル、高額輸出品として6位だ。結果としては、ここ3年間の大きな成長を示しているが、Hanel、Panasonic、Canon、Fujitsuなど合弁・100%外資企業による実績だと指摘する声は大きい。
この3年で電子分野の多数の外国企業がベトナムに投資し、業績を上げている。ベトナムIT協会の統計によると、2006年の輸出額はCanonが6億5,000万ドル、Fujitsuが約5億ドルだった。2007年にはFoxconnやCompaqなど外国企業の新規投資も多く見られ、Intelがホーチミン市ハイテクパークで生産を始めれば、輸出額は年間数百億ドルに拡大するとも見られている。
国内電子メーカーの輸出額は全体の10%以下を占めるに過ぎない。テレビ部品を主に生産するViettronics Tan Binh(VTB)社、自動車用の電子製品専門のBinh Hoa電子会社、或いはスピーカーやアンプ用の部品を扱う中小企業があるが、彼らは外国パートナーの製品を組み立てる小規模契約を結んだにすぎない。
VTBは東南アジア地域で年間300万〜400万ドルを輸出し、毎年の伸び率は5%だ。Ngo Quang Vi社長は、国内電子産業の最大の難点は技術の遅れにあると指摘する。ブランドの知名度も低いなかでは輸出も難しい。多くのメーカーは能力的な弱さ以外に、値段の安い中国製品にも対抗しなければならない。ベトナム電子産業の弱点は、内地化率の向上を支える企業がないことだとする専門家もいる。
2020年を見据えた2010年までの電子産業発展計画によると、2010年の売上目標は40億〜60億ドル、輸出額は30億〜50億ドルで年間20〜30%の伸びを見込む。実現は難しくないようだが、問題は質・デザインの改善を進めつつ価格を下げ、付加価値を高め、いかにして内外でのシェアを拡大するかだ。
(Sai Gon Giai Phong)
(2008/01/15 07:50更新) |