ベトナム:安定発展が見込めるゴム分野
ホーチミン市証券取引所に上場しているゴム分野の企業は現在5社、人気が集中する銘柄ではないが、持続的な発展が見込めると専門家は評価している。
ゴムはベトナムの高額輸出品で7位、輸出量では世界4位である。2007年11月末までの輸出量は63万トン、輸出額は12億ドルに達している。年間では70万トンを超え、目標額13億ドルもクリアすると見られる。11月末の平均輸出価格はトンあたり2,057ドルで前月比6ドルアップ。価格は2008年に18%程度の上昇が見込まれ、ゴム企業の市場拡大には好条件だ。
現在上場している5社は▽ダナンゴム(証券コードDRC)、▽Dong Phuゴム(DPR)、▽Thong Nhatゴム(TNC)、▽Hoa Binhゴム(HRC)、▽Tay Ninhゴム(TRC)で、Dong Phuゴムは9,000ha近くの栽培面積を持つ。今後カンボジアの1万ha、Dak Nong省の3,000〜4,000haで新たに栽培を開始する計画だ。
Hoa Binhゴムは5,000haの栽培面積を持ち、Tay Ninhゴムは現在6,000ha、今後カンボジアで1万ha、ラオスで5万haを広げる。Thong Nhatゴムは1,600haの栽培面積を持っている。ダナンゴムは自動車やバイク、自転車のタイヤなどのゴム製品の生産・販売を行っている。各社は内外で市場を拡大し、売上伸び率は年間15〜20%。建設投資や木材加工、農機販売など多方面に事業を展開しつつある。
むろん困難はある。ゴム生産は自然・天候に依存する部分が大きいが、このところ異常気象が続いている。生産量もタイやインドネシア、マレーシアなど世界トップの国々と比較し小さく、価格面で主導権を握れない。
輸出は総額の60%が中国向けであるなど、一国に過剰に集中している現状がある。中国の動き一つで、ベトナムのゴム企業に影響がでる。今後は、中国やブラジルなど盛り返しを見せつつある各国との競争も強いられる。
国内の農地は縮小傾向にあり、ゴムの栽培面積を拡大するのも容易ではない。加工技術も低く、輸出は半製品が主だ。将来的に品質競争を強いられれば、ベトナム企業がシェアを獲得するのは難しいだろう。
だがそれでも、金融分野の専門家は安定的な発展が見込める分野であり、長期的な投資戦略に適したものだとしている。
(Thanh Nien)
(2008/01/10 06:22更新) |