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コラム |
拳銃・ナイフ・偽札、何でも揃うベトナム国境の市場
北部Lang Son市から約30キロの距離にあるTan Thanh国境経済区では、中国から運ばれた様々な商品が取引されており、毎日多くの人が電化製品や家庭用品の購入に押し寄せる。一見すると普通の国境の街だが、昼夜を問わず闇商品が行き交う裏の顔も持っている。
闇商品を扱うという店を回ると、奇妙なほどに静かだ。店主らは集まってトランプに興じ、客に無関心にすら見える。だが玩具売り場に一歩足を踏み入れると様子は一変、通路にいる若者たちが「何を探してる?」とひっきりなしに声を掛け、引っ張られたり付きまとわれたりする。客が品を言うと、家電売り場に見せかけた場所に連れて行かれる。
ステンレス製品にまぎれ、紙に包んだ刃渡り50センチほどのナイフが1本30万〜40万ドン(約20〜25ドル)で売られていた。売り手はこれを「スイカ用」と言うが、刑事事件で目にする類のものである。
我々を案内した若者は売り場の裏手に声をかけ、商品を出しながら「日本刀は50万ドン(約30ドル)、二段式警棒は120万ドン(約75ドル)、スタンガンは300万ドン(約190ドル)」と言う。
日本刀が偽物なのではないかと疑っているのを見て、店主は若者に声をかけ、鉄の切れ端を探しに行かせた。あたりを見渡して誰も居ないことを確認すると、日本刀でその鉄を二つに切り落とす。さらに警棒を取り出し、ボタンを押して見せる。我々がカメラを取り出すと、「遊び場じゃねぇ! 撮るんじゃない」と怒鳴った。そして「品は保証する。買う気がないなら行ってくれ」と言った。
さらに危険な品も揃う。長年ここで仕事をしているある人は、麻薬と偽札は引き返せなくなる仕事なので、絶対に手を出さないという。偽札の取引価格はThai Nguyenだと100ドンあたり52ドンだが、Tan Thanhでは40ドンだそうだ。大半は中国からきたものだという。拳銃について尋ねると、「あるけど、一度言ったら『やっぱりヤメ』はできないからな」と言われた。
Tan Thanh市場から数百メートル行けばそこは中国。毎日数千人がこの国境を通り商売し、運び屋を雇って市場に集まってくる。
運び屋はみな通行許可書を持っているが、商品によって正規に国境を越えるか密入国するか決めるという。Lという運び屋によると、うまくいけば1回で数十万ドン稼げる。
捕まれば、商品を没収され処罰されるが、怖いのは中国側で捕まることだという。「あっちで捕まったら大変なんだ。闘鶏を見ていた友達は、金を全部没収された上に強制労働もさせられた。知り合いに保釈金を出してもらってようやく帰ってこられた」。
運搬に同行させてもらえないかと言うと、Lは手を振り「ダメ。素人はトロいからすぐ捕まる」と答えた。
当局はこのところ、Tan Thanh市場で取引される商品の監視を強化し、ハノイへ行く道で取り締まりを行っており、客足が徐々に遠のいてきている。そのため電話で連絡さえすれば、商品を配達してくれるようになった。
店主達もよりニーズが高い希少な商品を集めるようになっており、売れ行きの良い商品は何でもすぐに取り寄せ、市場で数日のうちにさばけなければ、他の場所に運ぶという。
(Thanh Nien)
(2007/12/01 03:29更新) |
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