ロシア企業、ベトナムの金融・不動産に注目
11月19〜23日、証券投資、保険、銀行、エネルギー、交通運輸、鉱物開発等の分野から、ロシア企業の代表およそ130人がベトナムを訪れた。19日に行われた証券セミナーでは、多くのロシア企業がベトナム側と直接コンタクトを取った。
Bao Viet証券によると、ベトナム証券市場はこの8年で大きく成長し、現在の上場企業はハノイとホーチミン市あわせて217社で、今年第3四半期の時価総額は290億ドル、GDPの35%相当となっている。
証券市場が外国投資家に注目されていることは、外国人による取引が上場銘柄の取引総額の40〜60%を占め、優良株の多くで外国人の保有が上限の49%に達していることからも明らかだ。
2002〜2006年、ベトナムのGDP平均成長率は8%に達し、世界貿易機関(WTO)加盟も果たした。企業にとっては新たな試練ともなったが、国営、民間ともに力強く成長している。
金融、不動産、建設の重要経済分野がGDPに大きく貢献し、非国営セクターのGDP貢献度が1995〜2006年に年間0.5%ずつ伸びたことは、市場経済への移行努力の成功を証明している。
証券、銀行、不動産、大企業への投資にロシア企業は最も注目している。ベトナム側パートナーとの長期的かつ強固な協力を見据え、それぞれのプロジェクトに1億〜50億ドル規模の投資をすると見られている。
Metropol金融投資グループの研究部門責任者Philip Townsend氏によると、ロシア自身も現在GDP成長率7%という強い成長の渦中にあり、ベトナムとの文化的な関係の強さからも注目度は高い。
Townsend氏は、「両国経済には共通点が多い。ベトナム証券市場は20年前のロシアのそれと似た動きをしており、ロシア企業は経験から市場の変動を予測できる」とも話す。
East Guardianファンド管理会社の代表Vladislav Savkin氏も「ベトナム市場は非常に活気があり潜在力に溢れ、外国ファンドの資金が流れてきている」と話す。East Guardianは金融、不動産、消費財、石油・ガス、鉱物等に関心を持っており、ロシアの投資家を中心に資金調達し、ベトナム証券市場へ投資するファンドを立ち上げる予定だ。
なお今年の二国間貿易額は10億ドルに達する見込みで、今後3年で20億ドル規模に拡大すると見られる。今年10月末までのロシア企業によるベトナム投資は54件・3億200万ドルで、ベトナムの対ロシア投資は11件・7,300万ドルとなっている。
石油・ガスやエネルギー分野以外では、ロシアでのベトナム農産物の加工や、ベトナムでの自動車組立、石炭開発、水力発電所建設について研究が進められている。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
(2007/11/28 07:51更新) |