技術研究で多くの成果、ベトナムホーチミン市工科大学
創立50周年を迎えたホーチミン市工科大学は、教育や科学研究の実績が評価され、国から第2等独立勲章を受勲した。
過去5年間で研究を進めたテーマは325件、平均で教員2人が1つのテーマを担当している。科学研究のための年間予算は100億ドン(約63万ドル)、技術移転により600億ドン(約375万ドル)の収入を得ている。
力を入れているプロジェクトのなかに、ホーチミン市の開発にあわせたメコン川流域開発のための技術移転がある。
環境学科出身のHanhさんは、An Giang省の養殖池再生プロジェクトを行っている。養殖で使用した水は未処理のまま川に排水し、新しい水もまた同じ川から引き込む。この過程で、汚染された水も入り込み、平均して3年で10カ所の養殖池のうち7カ所を閉鎖せざるを得なくなる。
Hanhさんは、養殖に影響を及ぼさない排水処理の技術指導を行った。5,000万〜7,000万ドン(約3,130〜4,380ドル)の投資で設備を取り付け、養殖魚の価格をキロ数百ドン引き上げるだけで、養殖面積をフル活用でき経済効果が上がる。この技術を学ぼうと、近隣各省から人が集まっている。
国際協力機構(JICA)のプロジェクトに参加する同校は、「実験室から田畑」へを一つの方針にしている。キャットフィッシュの加工では、手作業に代わる機械の研究・製造を行い、Tien Giang省の農家のためにカカオの種の品質向上に向けた研究なども手掛けている。
アルコール製造に使用されているさとうきびやとうもろこしの国際価格高騰から、藁や籾穀などから製造する案が挙がっており、日本のある大学でこれらの研究が進められたが、気候条件から成功しなかった。ホーチミン市工科大学は東京大学の提案を受け、ベトナムの農産物でのバイオマス技術応用研究プロジェクトに参加した。目的はアルコール燃料の製造研究だ。
そのほか韓国のKitech研究所(染織技術)やNARC研究所とも提携しており、卒業生たちは韓国・シンガポール・オーストラリア・日本などの大学から研究のため奨学生として招かれ、講師や学生のインターンシップ制度などの動きも活発化している。
(Nguoi Lao Dong)
(2007/11/14 08:25更新) |