ベトナム:ストライキ発生で各社が賃上げ
先月末からホーチミン市のLinh Trung1・2、Binh Chieuといった輸出加工区・工業団地で賃上げを求めたストライキが34件発生した。うち31件は外資企業だった。
物価上昇により給料が実質的に目減りするなか、各社のワーカーに対する昼食代は1人あたり3,000〜5,000ドンで据え置かれており、食事の質は落ちている。生活の苦しさから朝食を抜き、昼食も夕食も質素な食事をとっていたワーカーが作業中に倒れ、医務室に運ばれるケースも増えている。
早朝から深夜まで長時間の労働を強いる企業も多く、最低賃金程度の月給87万ドン(約54ドル)で月80時間の残業を強いる企業もある。
ストが発生した企業のうちの16件が縫製・製靴メーカーで、多くが残業をなかば強制していた。4〜5年勤め仕事を熟知していても月給100万ドン(約63ドル)に満たないケースも多い。各社は給与体系表を設けているが、等級毎の差はわずか1万〜2万ドン(約0.6〜1.2ドル)だ。市内で最も給与条件が良いといわれる企業のひとつFreetrend社でも、新人ワーカーで103万ドン(約64ドル)、3年以上の勤務でも120万ドン(約75ドル)前後だ。
工業団地管理委員会と労組の会合では、給与の低い企業について▽社会・医療保険の未払い、▽ワーカーの労働条件に無関心、▽勤務時間の過少計算、▽低賃金の悪用、▽他の発展途上国に移転する可能性などの問題が指摘された。
Freetrend社労組によると、今年4月に組合は会社側に給与の引き上げを求めたが、社長は「香港の親会社の承諾が必要」として拒否した。10月にストライキが発生し、社長が香港に確認したところ、親会社から引き上げが認められ、ストは収束した。
Fenix社でも物価上昇に懸念を示した労組が会社側と話し合い、給与引き上げを提示したが、結果は得られず5日間にわたるストが発生した。結局会社側が5%の引き上げを受け入れ、給与等級の昇格も5年毎から2年毎に見直された。
(Nguoi Lao Dong)
(2007/11/12 08:22更新) |