ベトナム:ドイモイから20年、節約から消費へ
― 史学者Duong Trung Quoc氏インタビュー ―
史学者Duong Trung Quoc氏に、経済発展がもたらした消費主義についてお話を伺った。
Q: 経済発展による変化を教えてください。
A: この数年で人々の生活は大きく変化し、考え方や選択肢が多様化しました。将来に備えて節約するという考えは過去のものとなりつつあり、生活レベルの向上に関心が高まっています。
市場経済の導入で人々の意識や価値観、行動は変わり、社会は大きな変化を遂げつつあります。商品経済が社会全体に広まり、人々は自分でライフスタイルを選択し、お金さえあれば何でも買える時代になりました。
Q: 自転車にナンバーが付いていた時代から、自動車のナンバーに良番を選ぶ時代となり、また、政府から住宅が支給された時代から、ヴィラや高級マンションを選ぶ時代になりました。
A: ベトナムは戦後を乗り越えただけでなく、ドイモイ政策によりこの20年で世界に類を見ないほどの急成長を遂げました。スタート地点を考えれば、ここまで成長できたことは評価に値します。
Q: 多くの先進国で、消費主義の二面性が警告されています。消費主義の歴史が浅いベトナムで、貧富の差や価値観の違いなどに懸念は?
A: 消費主義は生産を促進するメリットがありますが、浪費を誘発しないよう留意する必要があります。人々は明るい未来を想像し、それが社会発展の原動力となりますが、バランスが大切で、理想が高すぎれば現実とのギャップで様々な問題が生じます。
貧富の差が生じるのは当然のことで、どのような社会でもすべての人が平等になることはできません。そこで重要になるのが富の分配で、社会全体が豊かになるという認識を育てなければなりません。
(Lao Dong)
(2007/11/08 06:13更新) |