ベトナム:カントー橋崩落事故、死者45名に
9月26日8時頃、カントー橋の建設現場(Vinh Long省Binh Minh県側)で高さ約30m、長さ約100mの橋桁が崩落し、100人を超える作業員が地上に落下した。
橋桁の下にいた作業員も多数が巻き込まれ、一部周辺住民にも影響が出た。原因は初期段階で、B14支柱が沈下し、これによりB13、B15支柱が折れたと見られている。
橋桁の上にいた作業員らは7時55分頃、足下から異常な物音が聞えたという。そしておよそ30秒で橋桁が完全に崩落した。
事故の一報を受けVinh Long省、カントー市当局は高速艇などにより救助隊員を出動させた。意識不明の状態だった最初の被害者がカントー市中央総合病院に運び込まれたのは8時30分。その後次々と被害者が運びこまれ、同院は実習中の医学生も含め全院を挙げて対応にあたった。
同日24時までに死者は37人、カントー市とVinh Long省で入院中の負傷者は87人に上り、多数ががれきの下に残っていると見られる。
2004年9月に着工したカントー橋は、Hau川(メコン川)をまたぎVinh Long省とカントー市をつなぐもので全長2.75km、メコンデルタ最長、最も近代的な橋として建設されていた。投資総額3億ドル、日本のODAおよびベトナム政府の資本で実施され、2008年の完成予定だった。
事故が起きた区間は大成建設、鹿島建設、新日本製鉄の3社が共同で請負っており、大成建設担当者は事故について謝罪の意を述べている。また、在ベトナム服部日本大使はNguyen Minh Triet国家主席に対し、哀悼の意を示した書簡を送っている。
建設省建設工事鑑定局のTran Chung局長は、事故が国内の建設工事の中で過去最大であるとし、実際の施工方法に何か原因があったと見られるが、雨により沈下が起きた可能性もあると話している。
27日までのまとめで死者は45人、負傷者は82人となっている。Vinh Long省人民委員会報告によると行方不明者は9人。救助隊員によると区域には5〜7人の作業員が残っていると見られるが、生存の可能性は低いという。
同日にはTriet国家主席が現地入り、現場を訪れた後、入院している負傷者を見舞った。当局からの報告を聞いた後主席は、事故の復旧、被害者支援に向けた人・物の早急な動員を指示している。
(Nguoi Lao Dong/Tuoi Tre/Nhan Dan )
(2007/09/28 08:13更新) |