ベトナム:空の競争いよいよ本格化
ベトナム航空局によると2006年、全国の空港利用者数は1,670万人(16%増)、貨物の取扱は26万4,000トン(14%増)だった。Tan Son Nhat空港新ターミナルオープンもあり、今年の利用者数は1,950万人、またはこれ以上に増加すると見られている。
ベトナム航空市場の成長を前に、内外航空各社がシェア確保に動いており、手始めとして既存路線の増便を行っている。
全日空はホーチミン市−東京線を週5便(1便増)に拡大、Thai Airwaysも10月よりホーチミン市−バンコク線を増便、1カ月あたりのベトナム運航便を31便とする。Hongkong Airlinesもホーチミン市線を就航する。
Malaysia Airlines(クアラルンプール−ハノイ/ホーチミン市線)のように、就航機材を大型化する会社も多い。AirAsiaはベトナム船舶工業グループ(Vinashin)との協力以外に、ホーチミン市−クアラルンプール線就航に向け準備している。タイの格安航空会社Nok Airもホーチミン市・ハノイ線就航を申請中だ。国内組ではベトナム航空が、韓国人旅行者増へ対応するため、ハノイ−釜山線を強化している。
ベトナム航空局Vo Huy Cuong氏によると、現在ベトナム線を就航する外国航空会社は35を数えるが、競争は特に東北・東南アジア地域で激しい。ベトナムの航空会社はThai Airways、Singapore Airlinesといった強豪とともにTiger Airways、AirAsiaといった格安航空会社と競争せねばならない。
小規模航空会社やその他企業も参入に意欲を見せている。政府の航空市場への参入奨励により、2008年がベトナム航空市場の転換点になると見る専門家も多い。
最近話題になったのがVinashinとAirAsiaの航空会社Vina AirAsia設立である。VinashinのPham Thanh Binh社長によると、合弁会社はAirAsiaの持つ長所を最大限に活用、国内航空会社が未開拓の国際線就航に集中する。Airbus A320型機を使用し、2008年7月に正式に活動を開始する予定だ。
政府は今年5月、航空会社設立に関する政令76/CP号を公布した。これによると国際線運航では5,000億ドン(約3,125万ドル)、国内線では2,000億ドン(約1,250万ドル)の資本金で航空会社を設立できる。
Sai Gon航空(Saigon Airlines)は、地上サービス事業を足がかりにチャーター便運営につなげたい考えだ。顧客からのリクエスト対応型としては、米セスナ社のベトナム代表Salom Saphyr氏が、自身の妻と小型機2機を購入、2008年半ばに活動を開始する計画だ。
ベトナム航空局によると、政令76/CP号公布以降、Vinashinの計画を含め、航空会社新規設立の正式申請はまだない。だが設立に向けた動きは活発化しており、2〜3の航空会社が新たに設立される可能性がある。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
(2007/09/12 07:37更新) |