ベトナム企業、穏やかな外国文化受入で発展
外国企業でベトナム人幹部の採用傾向があるのに対し、ベトナム企業では業務の効率化を求め、マネジメント部門などで外国人を採用するケースも多く見られる。
だが割高な人件費で外国人を採用しても、成功しないケースも多い。これは外国人がベトナムの文化習慣を理解していないことや、経営者側が外国人の国際的知識と自社のベトナムでの経験との融合に視点を当てていないことなどが原因だ。
Sai Gon水産株式会社Nguyen Quoc Nghia副社長によると、外国人同士やベトナム人との文化的衝突が生じた際には、多文化の同時適用はできないため、経営者側は何を基準とするかの判定が求められる。
AVCグループのCEO・Bui Ngoc Anh氏によると、広告会社の制作部長や顧客管理部長などでは、欧米人が優先的に採用されている。彼らの自主的に行動する点などが創造性、企業のプロフェッショナルなイメージの醸成や、外国取引先との関係維持や発展に効果をもたらしているという。
業務遂行能力や専門レベルでは確かに外国人労働者の貢献は大きいが、反面人件費が割高なため、バランスを考えなければ会社にとっては打撃となりうる。ある会社社長は、外国人の人件費はベトナム人に比べ30%以上高い上、▽家賃、▽送迎車、▽子どもの教育費、▽有給休暇などの福利厚生で経費がかさむため、短期採用としベトナム人に引き継ぐためのトレーニングを急いでいるという。
G7Mart社のTran Huu Duc人事部長によると、外国人採用で業務改善効果を求めるのならば、ベトナム人の考え方やベトナムの文化習慣を理解し、環境適応能力のある外国人を採用すべきだ。特に母国以外や母国語を使わない国で成功例のある外国人は観察力があり、環境への適応が早く、その国の文化を尊重したうえで業務を遂行する。ベトナムに来てわずか4カ月ながら、ベトナム語を話すあるフランス人女性医師は、「直接患者から話が聞けるように」と常日頃から努力している。
Anh氏によると、外国人従業員と企業間の良好な関係を維持するには、外国人が周囲と視点を共有し企業に価値を見出す事、採用企業は適切な職場環境や昇進制度を構築する事が必要だという。
だが長い社歴を持つような企業では、急な制度や規定の変更が難しいケースもある。Duc氏は、その場合、新規に部署を設立したり、外国人に新製品を担当させることで、システム変更せずとも対応できるという。外国人は指図される事を嫌うため、彼らに全決定権を与え、目標と結果を通して彼らを管理するのがよい方法だと話す。
外国人採用後の社内融合は、衝突が生じないよう慎重に行うべきだ。応対や会議の使用言語を変更する場合も、外国語に不慣れな従業員でも馴染めるよう段階的に変更し、外国人従業員に対しても、環境に適応しやすいようベトナム人の接し方や考えなどを理解させるように努めるべきだ。
(Thoi Bao Kinh Te Sai Gon)
(2007/08/22 07:20更新) |