ベトナム:オンラインゲーム、発展に水指す規定
オンラインゲームがベトナムで盛んになり始めておよそ2年。プレーヤー数は1,600万のネットユーザー中200万人に上り、ベトナムIT産業で最も急成長を遂げた分野といえる。
昨年も多くの新ゲームが発表され、話題には事欠かなかったが、それに水を指したのが、プレーを5時間以内に制限するという国の「通達60号」である。これを受けプレーヤーの関心は低下、その数も伸び悩み、ゲームメーカーの売上は減少した。
歴史の浅いオンラインゲーム産業。潜在性は大きいが、その業界は今、▽国の管理体制、▽市場の変動、▽人材と3つの課題を抱えている。Vina Game社のNguyen Anh Phong社長は、この環境では急成長から停滞期に突入、投資も停滞し、事業転換を余儀なくされる企業も出始めるという。
韓国・中国・シンガポールでオンラインゲームはその地位を確立、数百万人のプレーヤーが利用し、年間売上高は数十億ドルにも達する。ベトナムでもオンラインゲームはソフトウェア・デジコン産業の売上高に大きく貢献しているが、あくまで「娯楽」であり「ビジネス」としての認知度は低い。
ソフトウェア企業協会(VINASA)Truong Hoai Trang副会長によると、プレーヤー1人が月に4ドル支出すれば、業界は年間1人あたり50ドルの売上、2万人のプレーヤーで年100万ドルの売上を得られる。このように大きな利益が期待できるのだが、国は何やら及び腰だ。
国内デジコン産業は発展しつつあり、ネットも急速に普及が進んでいるが、現在の法制度では、このような「未来」は夢に終わるだろう。
IDG Ventures Vietnam社Nguyen Bao Hoang社長は、「ゲームほど魅力的なネットコンテンツはない。ゲームを通して若者がコンピュータやネットに早く親しめるようメーカーを応援したい」と話す。
法整備は確かに必要だろう。だがそれが的外れなものであれば、ビジネス環境や娯楽の場をしらけさせるだけである。
(Doanh Nhan Sai Gon)
(2007/06/09 03:07更新) |