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コラム |
ベトナム:ホイアン、地下に眠る歴史
2006年末、世界遺産の街Hoi Anでの地下インフラ整備工事中、偶然にも新たな遺跡が発見され、国内外からの注目を集めている。
16〜19世紀の中国・日本の陶磁器類が大量に出土したのをはじめ、レンガや赤土作りの建築物の基礎、17世紀末から18世紀初めに建設されたと見られる溝などの遺構も見つかっている。
Le Loi通り84番地の住宅前では、深さ2mの地点から仕切り板とそれを支える4本の杭が東西に配置されているのが見つかった。杭の間隔は0.6〜0.7m、仕切り板より0.1 m高く、杭を支える水平材を通すための穴が設けられている。専門家は川縁の堤防に使われていたと見ている。
街の形成過程はHoi Anを流れるThu Bon川が南に移行していく過程と密接な関係があることが、さまざまな資料により証明されている。17〜18世紀のThu Bon川北岸は今より北側、現在のTran Phu通りとNguyen Thai Hoc通りの間、上記の堤防板の位置にあったことが分かっており、ここが17世紀末の北岸ではないかと見られている。
これまでに肥前焼きやベトナム製陶器、中国の銅銭などが出土している。来遠橋(日本橋)から100mほど離れた場所からは、チャンパ時代初期(3〜5世紀)のものと思われる、原型をかなり留めた甕が、多くの土器片と共に出土、それ以前の紀元前2〜後2世紀ごろ栄えたサーフィン文化遺跡と混合して存在する文化遺跡として多くの人々の注目を集めている。
これらの史跡の発見は、Hoi Anが商業都市として、また文化交流の拠点として発展、多くの人々が行き交ったことを示す重要な証拠である。
今回の発見のきっかけとなったインフラ整備は、Quang Nam省文化情報局が主体となり295億ドン(約185万ドル)を投じて行われたもので、歩道・街路樹・街灯整備の他、電線や排水設備などの地下工事が含まれている。
だが考古学的配慮の不足から、地下に眠る多くの遺物・遺構が危機にさらされ、急遽Hoi An遺跡保存管理センターから、現場に監督者を派遣せねばならない事態となった。現在はハノイ国家大学考古学団と昭和女子大学のチームが旧市街3カ所で発掘調査を行っており、これによりHoi Anの歴史を知る上での重要な手がかりが、土砂に埋もれるのをかろうじて防いでいる状態だ。
専門家らは、Hoi Anの地下にはまだまだ厚い文化層が眠っており、引き続き研究が必要と指摘、工事を行う際には重要文化を守る手立てを講じるよう緊急要請した。これに対し省人民委員会は、適切な対策が見つかるまでの間、工事の一時停止を決定、掘り起こされた地面は一時的に元に戻された。
省人民委員会は文化情報省に対し、考古学調査費を工事費に組み込む件も含め、文化遺産の保護と町の発展を両立させるための統一見解を求めている。また、今回発見された遺物を展示する博物館設立も検討されている。
(Lao Dong)
(2007/05/24 05:30更新) |
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