ODAを効果的に利用する国、ベトナム
日本の新聞に、アジア開発銀行(ADB)ベトナム事務所の小西代表による、ベトナムは経済成長と貧困削減に成功した発展途上国のひとつと評価する記事が掲載された。
これによると政府開発援助(ODA)は、ベトナムにとって大きな役割を担っている。2000〜05年の平均経済成長率は7.5%に達し、貧困率も大きく低下した。国連開発計画(UNDP)によると、1日1ドル以下で生活する貧困層は1993年の58.1%から2004年には24.1%に減少、2010年には11%までの減少が期待されている。
2006年12月の対越支援国会合では、2007年度のODA供与額として過去最高の44億5,000万ドルが表明された。日本は8億9,000万ドルを表明している。
中国やベトナムのような高度経済成長国は都市部と農村部の貧富格差に直面しており、状況打開に向けベトナムは、遠隔地の少数民族コミュニティの開発に取り組んでいる。
貧困層の生活水準向上を目指したプロジェクトの成功例としてQuang Tri省Dak-rong県の給水プロジェクトがある。41万ドルをかけ2003年に完工したプロジェクトにより同省内の1万人に1日平均3,000m3の水が供給されるようになり、Van Kieu族の生活は向上した。プロジェクト幹部によると、公式資料はないが、清潔な水の供給により消化器や腎臓の病気を患う人が減ったという。
UNDPによると、清潔な水を利用できる人の割合は1993年の26.2%から2004年には70%、農村ではこの割合が18%から58%に上昇した。これらの結果からベトナムはODAを効果的に利用した経済成長と貧困削減に成功した発展途上国と言える。
(Ha Noi Moi)
(2007/05/22 03:20更新) |