ベトナム:防砂林を伐採し鉱物採掘
これまで5年間に渡り育てられたQuang Nam省Tam Ky市Tam Phu村Phu Dong村落、Phu Binh村落に属する沿岸20haの防砂林が、チタン採掘のため伐採され、短期間ですっかりその姿を消してしまった。
冬は冷たい海風が吹き込み、夏には風に飛ばされた砂で田畑が覆われるような土地は、防砂林のおかげで状況が改善され、沿岸地域の砂漠化も止まった。Phu Dong村落のNamさんは「おかげで地下水も安定したのですが」と話す。
伐採は昨年から始まり、同年暮れには機械が運び込まれ本格採掘が始まった。わずか1週間で土地は大規模に掘り起こされ、70トンのチタンが採掘された。
2006年11月14日付Quang Nam省人民委員会決定によると、同村でのチタン採掘はVan Thong社に委託され、決定交付日から2年間で採掘面積17.9haから鉱物1万1,340トンを採掘する予定だった。
決定によると請負業者は納税や環境保護のほか、土地のインフラ整備のため16億ドン(約10万ドル)を納めねばならないが、同社は採掘のための電線架設費11億ドン(約6万9,000ドル)しか納めていない。また請負業者は採掘後、速やかに環境回復に努め植林せねばならないとあるが、同社は土地の破壊を進めるのみだ。
重要なのは、この採掘許可地が日本の政府開発援助(ODA)による南部沿岸植林プロジェクトの土地にあることだ。同省Duong Chi Cong資源環境局長は、この土地での採掘許可理由を省の方針に基づくものと話したが、防砂林伐採による地下水渇水や砂害などの被害をこうむる住民はこれに強く抗議している。農業農村開発省も同省に対し、チタン採掘の即時停止、および20haへの植林を求めている。
(Tuoi Tre)
(2007/04/21 02:20更新) |