ベトナム証券市場はさらに拡大
― 企業改革部・副部長インタビュー ―
企業改革部(政府事務局)Nguyen Trong Dung副部長に、証券市場の需給についてお話を伺った。
Q: 証券市場の今後の展開は?
A: 政府計画では約400社を株式会社化する予定で、首相は年内に国営企業約20社の株式会社化を承認しました。好調に業績を伸ばす大企業で、これらの上場により市場はさらに発展すると期待しています。
政府は国営企業の株式会社化に関する187号政令に代わる新政令を4月初めまでに公布、新政令によると、株式化案が認められた日から、業績の良い大企業は証券取引所への上場を求められ、これが証券市場の銘柄増に貢献するでしょう。
Q: 今後証券市場で供給される銘柄について、どのように評価されますか?
A: これまで株式化し上場した企業の多くは資本金が50億~100億ドン(約32万~63万ドル)でしたが、今後は2兆~5兆ドン(約1億2,500万~3億1,250万ドル)となります。今年は総公社20社が上場する予定で、まず6~7月に資本金約7兆ドン(約4億3,750万ドル)のベトナム保険グループが上場します。
Q: 実力以上に株価を上げるため、偽った情報を流しているとの声もありますが。
A: その状況はあります。特に市場が沸き、売出株について「見栄えの良い」情報が流れている時には、購入者はそれが真実かどうか見極める必要があります。商品を良くいうことは禁止されていませんが、問題は正しい情報かどうかです。誤情報であれば法律違反で、投資家は情報を見極め、株価はどの程度が適当か判断しなければなりません。
Q: 上場前は株価が非常に低かったのに、上場後非常に高くなるという現象もあります。
A: 企業価値は様々な方法で計られていますが、国際慣例とも見合い非常に科学的なものになっていると思います。価格は企業の実質価値より高い、または低い可能性がありますが、市場に出たときにどのような価格になるかは、購入者の評価によるものです。
(Tuoi Tre)
(2007/04/21 02:18更新) |