ベトナムDong Nai省:6日間でスト12件、日系目立つ
Dong Nai省で3月12日、5件の労働ストライキが発生した。
この日ストが起こったのは、Harada社(Long Binhテクノパーク)、Mitani社(同)、Peaktof社(シンガポール・同)、All Super社(台湾・Bien Hoa 2工業団地)、Asia Garments社(シンガポール・Amata工業団地)の5社で、今月6日から数えて12件、参加者は3万人近くに上る。
12日、All Super社では2,000人を超える工員らが門の前に集結、破ったボール紙に「給料アップ、勤務時間短縮」などと書き記し気勢を上げた。工員らは、現在の給料は生活水準に対し非常に低いと訴える。
Viet Tuong社のストでは、工員らが勤務中の食事の改善を訴え、会社側は食事代の1,000ドン引き上げを受け入れたが、工員らはその1,000ドンを給料に上乗せするよう要求した。食事を我慢し、少しでも収入を上げたいというのが工員らの本音のようだ。
また工員らは給与体系表の見直しを求めている。政令114/CP号、および労働傷病兵社会福祉省通達114号によると、企業には2007年1月以降、給与体系表作成が義務付けられている。だがほとんどの企業がこれを実施していない。日系各社は、給与体系表は企業秘密であり、公開できないとしている。
給与体系表を作成していても不適切な設定が見られる。Viet Vinh社では各段階で1万2,000ドン(約0.8ドル)の差をつけ、60段階に分け設定している。1年で1段階上がるとすれば、最高額に行き着くまでには60年かかる。
Pouchen社では13段階に分け、各段階で2万5,000ドン(約1.6ドル)の差をつけている。だが13年後の最高給与額は120万4,000ドン(約75ドル)でしかない。Dong Nai省労働連盟のHuynh Tan Kiet代表は、「全てのストは給料の低さが原因」と話している。
これに対し企業側の意見はどうか。Pouchen社取締役は、「給与体系表作成に関する具体的な規定が無く企業は混乱している。弊社は2万5,000ドンの差をつけているが、彼らはいったいいくらなら満足するのか?」と話す。
またMabuchi Motor社の北橋総経理は、「工員の要求は妥当なものではないが、安定生産のためには受け入れるしかない。国の規定は遵守する構えだが、問題はその具体性にある」と話した。
(Tien Phong)
(2007/03/14 05:27更新) |