ベトナム交通量抑制策、車両登録料徴収を検討
慢性化する交通渋滞に対しホーチミン市人民委員会は2004年末、個人車両抑制案を提出した。だが効果はあがっておらず、個人所有の車両はすでに許容量を超えている。
市交通工務局は車両数の抑制と公共交通機関の利用奨励を進めたい方針だが、同市Ba Queo地区では、バスを原因とする交通渋滞が起きており、「バスが集中し、渋滞を引き起こすのは不経済」という住民の声もある。
Tran Quang Phuong交通工務局長によると、同地域は南北をつなぐ幹線道路でSai Gon−Hoc Mon−Cu ChiとCho Lon−Hoc Mon−Cu Chiという2路線だけで1日6万〜8万人、多いときには10万人の利用がある。他の公共交通機関、もしくは道路に分散できれば良いが、それがない今、この地域の瀕死とも言える状態を救う手段はない。
同市公安によると現在市内には290万台のバイクと29万2,000台の自動車がある。バイクについては他省からの乗り入れを含めると2人に1台以上という世界一の水準となる。市はバスを過去3年で1,000台補充、現在3,300台を運行するが、同時期にバイクは80万台、車は10万台増えている。
交通工務局は、個人車両利用者からの料金徴収を検討中だ。新規車両登録料としてバイク400万ドン(約250ドル)、自動車2,000万ドン(約1,250ドル)。また毎年バイクは20万ドン(約12.5ドル)、自動車については400万ドン(約250ドル)を徴収する計画だ。
同局が「経済的解決策」とするこの方法は、シンガポール、イギリス、フランス、アメリカなど世界各国で導入されている。これを実行した場合、年間7,000億〜8,000億ドン(約4,375万〜5,000万ドル)の収入があり、バス購入代金の補填に役立つだろう。
草案作成に携わるLe Trung Tinh運輸管理副室長によると、公共交通機関は量・質ともに改善されつつあるが、いまだ需要の5%程度にしか対応できていない。バスは交通渋滞により時速19km以下で運行、運賃も高く、夜の便は少ない。この状況で人々は、バイクや自家用車など個人の交通手段に頼らざるを得ないのが実情だ。
(Phap Luat)
(2007/03/02 06:04更新) |