ベトナムの金融・保険分野、WTO加盟後の課題
ベトナムの世界貿易機関(WTO)加盟により最も大きく市場が開放されるのは会計監査、保険、証券サービスといった金融関連サービス分野といわれている。
加盟時の合意に沿い、ベトナムは会計監査分野を外国企業に完全開放する。税務コンサルティング業務のみ、加盟後1年間規制される。会計監査サービスがベトナムで確立されて15年になるが、ここ2年で一気に活況を呈してきた。2006年には会計監査会社が数十社設立され、企業数は120社を超えた。数の増加とともに、サービスも国際基準に沿って改善が進み、内外の合弁会社や国際協会加盟も増え始めた。
証券サービス分野では駐在員事務所及び合弁(初年は外資49%)で外資進出を認め、外国企業参入が、市場発展・改善に寄与すると予想されている。加盟によりベトナム証券市場もさらなる成長が期待されており、市場、企業、投資家すべてに利益をもたらすだろう。保険分野では加盟以前から活発な動きを見せており、2006年半ばまでに外資10社が参入、最近ではACE社とLiberty Mutual社に許可が与えられた。
だがこれらの分野は、多くのベトナム企業にとって新しく馴染みのないもので、「外圧」は非常に大きい。会計監査分野は急速に発展しているものの、国際水準からみれば未熟だ。そのため専門家の多くは、格付け事業や重要なコンサルティングサービスを外資企業に譲り渡すことになるだろうと予測しており、証券サービスでも、競争激化だけでなく市場を独占されてしまうことが危惧される。保険分野はすでに外資企業に占有されつつある。保険協会の統計によると、生命保険8社のうち6社は外資系となっている。
(Lao Dong)
(2007/01/07 10:28更新) |