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コラム

中国との国境地域で働くベトナム人女性たち


 越中国境から、中国方面へおよそ30分歩いたところに数百人のベトナム人女性が働く集荷場がある。早朝5時、ねぎやニンニク、りんごが置かれた前に、女性たちが並び仕事を待っている。

 彼女たちの働き方はさまざまだ。中国で部屋を借りている人もいれば、早朝にベトナムから来る人もいる。Tuyenさんは後者、その横には6歳くらいの息子が、あくびをしながら彼女について歩く。

 Tuyenさん親子は朝4時にLang Son省Tan Thanh国境を越え、5時には集荷場にいる。「書類検査が厳しくない時間だから親子で国境を越えられるんです。この子にはIDなんてありませんからね」と言う。親子はLang Son省で部屋を借り、夜明けとともに運び屋をするために中国に入り、仕事が終わるとLang Son省へ戻る。この生活をもう何年も続けているという。

 1時間ほど座っていると、ようやくベトナム人や中国人の雇い主らが現れた。数百人の女性が仕事を得ようと押しかけ、一方で雇い主は行ったり来たりして体格がよく力がありそうな女性を選んでいく。賃金交渉はほとんどない。仕事の過酷さで給料は決まるが、数百人の女性たちはみな職がないので低賃金でも働く。

 木製民芸品市場でHopさん親子に会った。親子は体が弱く、運び屋ができないため民芸品店を転々とし木製品にやすりをかける仕事をしている。Hopさんの娘Luyenちゃんも彼女の後をついて仕事を探す。Luyenちゃんは14歳だが、色黒でうつろな目をしており、体が小さく痩せていて7~8歳にしか見えない。学校を途中で辞め、母親について仕事をするようになったそうだ。

 二人は、民芸品店を回り3軒目の中国人の店で雇ってもらえた。賃金は日払いで、今回はここで5日間働くことになった。親子の日給は合わせて3万5,000ドン(約2ドル)。親子は店の一角で慎重に商品にやすりをかける。力はいらないが、慎重さと細かさが必要だ。私語をしていては次がないため、親子は機械のように黙々と仕事をこなす。やすりをかけるLuyenちゃんの小さな手は、まるで熟練職人のそれだ。一時仕事をして疲れると手をぶらぶらっと揺する。その手を見ると、接着剤が沈着したと思われる黒い跡が残っていた。

 Hopさん親子と別れ、数百人の女性がねぎやニンニクの袋をトラックに積む集荷場に行った。ねぎやニンニクの匂いが充満し、慣れない筆者は新鮮な空気を吸いに離れた場所へ行くほどだった。野菜の袋は50キロ前後、1度の荷積みでおよそ1,000ドンが支払われるが、若い男性でも3袋も運べばくたくたになるようだから、女性ではなおさらだ。

 午前の仕事を終えると、女性たちはその場で昼食をとる。食事はサンドイッチなど実に質素で、白飯に茹でた空芯菜となれば豪勢な方だ。午後6時、女性たちは重い足取りで帰宅する。Hopさん親子について運び屋向けの貸家に行った。ドアに鍵が掛からないことに驚くと、彼女は「何もないので鍵なんていりませんよ」と言う。ベッド1台を置くスペースしかない8m2の部屋では、Hopさん親子3人と、同じく運び屋の女性2人が住む。

 寒い夜風の中でHopさんにこの仕事に至ったいきさつを聞いた。Hopさん夫婦は2人の子供をもうけ、体の弱い夫に代わり、農閑期になると彼女が南部へ出稼ぎに行き家族を養っていた。だが貧窮する暮らしは変わらなかった。そんなある日、国境あたりの運び屋業は金になるとの話を聞き、国境行きを決心した。娘と息子も、小学校を終えていなかったが、母親についてきた。

 ここで民芸品店を長年営むDangさんによると、運び屋の男性はいるものの、家を離れ過酷な仕事と困窮で麻薬や買春に走りやすいという。一方で女性は、仕事に専念し故郷へ懸命に仕送りする。運び屋のHienさんはこう話す。「仕事はたくさんありますよ。故郷で農業をするよりましですが、生活費もかかるので、子供の養育費に毎月数十万ドンを仕送りできるだけです」。

 ここでは、仕事の契約はほとんどが口約束だ。最近では雇い主が失踪する事件も起こっている。その雇い主は仕事が終われば賃金を支払うと言ったが、賃金はまだ支払われていない。未払い賃金が200万ドン(約125ドル)に達した人もいる。「私たちにとって200万ドンはとても大きいんですよ」と運び屋のHoaさんは言う。彼女は続けて、「よその土地で不安定に働きたい人なんていませんよ。でも貧しいから仕方ないんです」と言った。

(Lao Dong)

(2006/12/31 07:33更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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