高額コミッション、ベトナムの悪徳観光ガイド
運転助手として観光バスに乗り込み、“おいしい”観光ガイド業の裏側を取材した。
日曜の午後、Sinhさんという人物の運転するミニバスは22人のベトナムを訪れた日本人観光客を乗せ、市内ショッピングに向かった。道中、観光客は店を指差し入るよう告げるが、ガイドは「そこは高いんです」、「品物が良くありません」と言って通過、予定通りNguyen Trai通りのP.Nという店の前に止まった。店で観光客らは30分もしないうちに500ドル近くを購入した。
観光客らをホテルに連れ帰った後、ガイドは運転手に店の手書きの清算書を示した。そこには40%のコミッションと書いてあり、ガイドは運転手に100ドルを手渡した。
「良いほうだよ」とSinhさんは言う。先日香港人観光客を案内したガイドは、3人の客がテーブル3組を計1万5,000ドルで買い、3,000ドルほどのコミッションを得たにもかかわらず、結局数十万ドンの“分け前”しか渡さなかった。また運転手Chucさんによると、12月にBachというベトナム人ガイドはシンガポール人をある店に案内し、そこで観光客は5組のテーブルを2万5,000ドルで購入したが、ガイドは5,000ドルのコミッションを受け取るや行方をくらました。ちなみに運転手の月給は300万ドン(約188ドル)だ。
運転手らによると、客を連れてきてもらうために、店側はガイドと旅行会社にコミッションを支払っている。そのため商品価格は高く設定されているか、粗悪品が並べられている。
運転手Thanhさんがフランス人観光客を五行山(ダナン)に案内した際、ガイドが立ち寄らせた店である観光客は50ドルで石の獅子像を買った。だがその後、付近を散策した際に、観光客は類似した獅子像を行商が5ドルで販売しているのを見つけた。尋ねる観光客にガイドは「石が良くない」と理由を話したが、観光客はもとの店に連れて行くよう要求した。
統計総局によると、ベトナムを訪れる外国人旅行者の85%は再訪しない。また観光・保養目的で来越する旅行者数も伸び悩んでおり、中国、フィリピン、台湾などからの旅行者が減少、フランス、イギリスからも横ばいだ。この低迷の原因が、劣悪なサービスにあるのは明らかで、特に観光ガイドは数が少なく、質も劣っていながら、観光客にいかに金を落とさせるかばかりに血道を上げているのが現状だ。
(Nguoi Lao Dong)
(2006/12/27 04:59更新) |