韓国資本による中心街の高層ビル建設に反論続出
韓国GS社によるホーチミン市1区23 Thang 9公園における54階建て高層ビル『Sai Gon Park Tower』建設計画が波紋を呼んでいる。Pham Ngu Lao通りに接するように1.2haに建設されるビルには商業・サービス施設、リース用オフィス、サービスアパートが入居予定だが、これに関し市建設計画局は6月27日、建築士など有識者からヒアリングを行った。
建築士An Dung氏は、「市中心部にビル、金融、商業施設を集中させればThu Thiem新都市(2区)を整備する意味がなくなる」と指摘する。同新都市は、市中心部の過密を避けるために整備を進めている都市区だが、投資家としては、資本回収が速やかにできる市中心部に投資したいというのが当然で、市はこの他にもショッピングセンターTaxにおける40階建てビル建設も許可している。
An Dung氏は1997年承認の都市計画をもう一度見直すべきと述べ、計画によると同市の緑地面積は現在の45haから今後70haにまで拡大する計画で、23 Thang 9公園でのビル建設はこれに逆行すると指摘、また計画には昔ながらの街並を保存するよう明示されているが、中心街での高層ビル乱立により、街並は失われると訴えた。
南部都市・農村計画研究分院のNguyen Thiem所長は、将来的にも同公園一帯を一つの広場として整備すべきと述べた。同公園と周辺道路を含めれば、世界各国の都市で見られるような大規模な広場が形成される。その周囲ならばともかく、公園の中心でのビル建設は広場を分割することになるため不適当と話す。
また同氏は市がインフラ投資の見返りにこの土地を投資家に提供することになったことに触れ、「財政的な面からこのような形になったようだが、Thu Thiem新都市など他にも提供する土地はあるはず」と述べた。
建築士Le Quang Ninh氏は、同公園に建設するものは低層で、劇場など文化的なものであるべきと主張、またその他の専門家からは、市は中心部への人口集中をいかに防ぐかを慎重に考慮せねばならない、現在ある緑地はできるだけ保存すべき、という声が上がった。
(Tuoi Tre / Nguoi Lao Dong)
(2006/07/06 03:39更新) |