ドンナイ省で広がるストライキの現状
ベトナムのBien Hoa 2工業団地やAMATA工業団地内では先ごろ、複数の企業でストが発生した。発端はある企業で発生したストで、それが10社に広がった。
3月1日午後、Bien Hoa 2工業団地内のF社では、5日前に始まったストが依然として続いていた。工場の操業は先週の土曜日から一時ストップ、ワーカーの要求に対する経営側の回答はまだ無く、ワーカー達は工場周辺に集い話をしたりトランプで遊んだりしていた。一方では暴力沙汰となり警察が出動するほどの騒ぎとなった企業もあり、現在は警察が社内に駐留して治安を維持している。
午後3時、V社でもストが始まった。ワーカーによると同社では、基本給はアップするが、40万ドン(約27ドル)の賞与をカットするという方針が発表された。しかしこれでは支給総額が約100万ドン(約67ドル)となり、従来の支給額を下回るという。昼食以降彼らは仕事を中断、労働組合と経営側の話し合いの結果を待っている。
F社のあるワーカーは、これまで9年間勤務しているが一度も昇給がないという。小学生2人の子を持ち、家賃は光熱費合わせて毎月30万ドン(約20ドル)かかり、生活は苦しい。妻も家族の生活を保証するためのスト参加に賛成しているが、ストとなった5日分の給料が支払わなければ、家計は大打撃を受ける。
AMATA工業団地では、2月28日にN.G.社で賃上げ合意によりストが終了した途端、向かいのA.F.社でストが発生、今朝もワーカーらが回答を求め門の前に集結した。しかし午後になっても何の回答も得られていない。
夕方5時頃にF社に戻ると、どうやら賃上げで合意がなされたようだ。長期に渡り同社で働くあるワーカーによると、基本給16万ドン(約11ドル)アップと長期勤務手当7万5,000ドンの給付(約5ドル)が決まり、健康手当などは3月中に回答が得られることとなった。5日間のスト期間の給与保証も決まったという。
ストが相次ぐ中、門の前に200〜1,000人程度のワーカー募集という告知を掲げる企業も多く見られ、ストに参加したワーカーの一部が工業団地内の職業相談所で新たな職探しをする光景も見られた。
(Thanh Nien)
(2006/03/08 07:00更新) |