Vu Khoan ベトナム副首相インタビュー
外国投資はベトナムの経済発展に大きく貢献しており、国際市場への参入過程でいかに外国投資を誘致できるかが、ベトナム経済の今後を占うと言っても過言ではない。Vu Khoan副首相に話を伺った。
Q: ベトナムは外国直接投資(FDI)誘致で大きな成果を収めていると評価されています。
A: 国際的に投資の停滞や分散が増える中、投資環境の改善を背景に2004年からベトナムへの外国投資が急増しています。過去5年間に誘致した新規FDIは180億ドルで、うち136億ドルが実行され、国内の生産力や輸出向上に貢献してきました。現在FDI企業はGDPの14%、国家全体の投資総額の20%、原油を除く輸出総額の3分の1を占めています。過去5年間のFDI企業による納税額は年間10億ドル近く、また直接雇用者は約80万人、間接雇用は約200万人に上ります。
Q: FDI誘致が好調な要因は何でしょうか?
A: ここ数年、政府はFDIプロジェクト誘致を重視し、特に法整備に重点を置き投資環境の改善、国内外の企業に対する政策を整備してきました。年内には一般投資法や統一企業法など20以上の法案が国会で採択されますが、この一般投資法と統一企業法は企業間に平等な投資機会を与え、投資の障壁を取り除くことで、ベトナムが批准する国際条約を実践していることのアピールに繋がるものです。
外国投資家や国際組織のベトナムに対する信頼度は高まっており、2004年度の対越支援国会合(CG2004)ではベトナムに対する政府開発援助(ODA)額として30億ドル以上が約束されました。
諸外国がベトナムに信頼を寄せる理由は第一に国情が安定していること、第二に経済発展を続け国民所得の上昇により国内需要が増加していること、第三に国際市場に参入する上でのベトナムの努力を諸外国が認めていることがあります。ベトナムの世界貿易機関(WTO)加盟も間近となり、これらの要因からベトナムへの外国投資が急増しているのです。
注目すべきは昨年のFDI総額に対する新規投資額と増資額の割合がほぼ同率だったことで、これはベトナムでの企業運営が効果的であることを示しています。私はこれこそ今後のFDIプロジェクト誘致につながる世界への強力なアピールだと考えています。
Q: 国際市場への参入にFDIプロジェクトはどのような効果をもたらすのでしょうか?
A: ベトナムは今後さらに国際市場での確固たる地位を確立していきます。ベトナムはASEAN、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、アジア欧州会議(ASEM)だけでなく、WTOの加盟国ともなり、外国投資家にとっての魅力がさらに増し、政府はすでに開放した工業分野のみならず、銀行や通信、保険、医療、教育、輸送分野でも市場開放を拡大します。
Q: ベトナム経済の発展に際する外国投資の役割をどうお考えですか?
A: 外資企業はベトナム経済の重要な一部で、GDP成長や工業発展、輸出増加に貢献し、また経営スキルや工業技術の移転にも大きな意味があります。ベトナムの重点分野へのさらなる投資や技術協力を通じ、先進技術を伝え、ベトナムが国際競争に耐えうる力を持てるよう支援をお願いしたいと思います。
Q: より多くのFDIを誘致し、効果的な企業活動を実現するために政府はどのような政策を実施していくのでしょうか?
A: ベトナム政府は、魅力的な投資環境を維持するために、政治・経済の安定、社会的安全のみならず、質の高い人材やインフラ整備、投資に関する法律や政策の整備が欠かせないと認識しています。中央省庁と地方の管轄、FDIに対する責任所在の明確化、投資登録や投資許可書発行についてはより透明化する必要があります。
加工工業、ハイテク、化学、サービス分野の多国籍企業に対する優遇政策の立ち上げや、合弁形式でのFDIプロジェクトの誘致、外資企業の輸出促進策を講じ、重点分野への投資誘致へ向けて、国内外での投資促進プロジェクトを実践していきます。
Q: 諸外国の投資家にメッセージを
A: 投資環境は以前に比べ格段に改善され、今後もますます発展するでしょう。ぜひベトナムへ、さらなる投資をお願いします。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
(2005/11/16 09:34更新) |