ベトナム人女性経営者の意識調査を実施
ベトナム婦人連盟、国際金融公社(IFC)直轄のメコン民間セクター開発ファシリティ(MPDF)は10月5日、ベトナム人女性経営者に関する調査結果を元にセミナーを共催した。この調査はベトナム商工会議所(VCCI)、中央直轄市・省の企業協会および婦人連盟に登録された女性企業経営者の中から2,160人を対象(回答率は21.9%・473社)としたもので、対象者の年齢は、▽35歳未満・約15%、▽35〜54歳・約69%、▽55歳以上・約14%で、既婚者は80%を占める。
席上、IFCの技術コンサルタントのJulie R. Weeks氏は、「ベトナムの女性経営者にとって最大の問題は、経営スキルが不十分なことです」と述べた。彼女たちは将来のベトナムの経済発展には楽観的な見通しを示したが、自社の将来性は楽観視できないという。重要事項を全て自分で決定するという人は12%に留まり、大半が夫や家族などの意見を参考にしている。また銀行から融資を受ける企業は49%、融資を受けていない企業は46%で、多くの企業は事業拡大のための十分な資金を有するものの再投資には消極的で、資金の有効な活用法を十分に理解していないことも問題となっている。女性経営者の多くは国際市場参入も視野に入れてはいるが、輸出を行っているのは29%に過ぎない。
MPDFのNguyen Phuong Quynh Trang会長によると、女性経営者の多くが情報技術(IT)は経営効果を上げるための重要ツールと認識し、知識をさらに深めたいと考えている。携帯電話を使う人は83%、社内にパソコンが1台以上ある企業は75%、電話やファックスを完備するのは63%となっている。しかしインターネットを日常的に使う企業は僅かに留まった。また女性であることが有利かとの質問には、▽有利である・17%、▽不利である・6%、▽どちらでもない・65%となった。
大半の経営者が事業拡大を望んでいるが、実現するためには▽女性経営者向けの基本的な経営スキル養成講座の開催、▽零細企業向けの融資基金の設立、▽女性経営企業の発展に関する政府の特別諮問機関の設立などの支援を必要としている。自社の問題点としては、▽経営効果の低さ・61%、▽財務管理スキルの不足・69%、▽優秀な人材の雇用および確保・80%となっている。自社の発展に必要なことは、▽国際市場への参入・67%、▽人材育成および技術的支援・62%、▽海外の企業経営者との交流・59%、▽政府に対し経営上の問題点を陳情・60%、▽他の女性経営者との交流・64%、▽財務管理スキルの習得・74%、▽企業経営管理スキルの習得・77%などとなっている。また企業発展の障害になっている法律や政策に関心を持つ人は67%だった。
(Tuoi Tre/Thoi Bao Kinh Te Sai Gon/Sai Gon Giai Phong )
(2005/10/21 04:57更新) |