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コラム

売春更生施設の生活


ハノイ市内から高速道路をひた走り、70キロほど離れたところに第2社会労働教育センターがある。およそ20ヘクタールの広大な敷地を有するこの更生施設では、売春行為によって収容された少女たちが社会復帰へ向けて生活訓練に励んでいる。


■更生施設での生活

ベトナム国内の社会労働教育センターは全て、同じ規定に沿って活動が行われている。有刺鉄線がある高い壁に囲まれた施設の中で、少女たちは四六時中警備員の監視下におかれる。

午前5時15分、起床のベルが鳴り響く。起床後30分で身支度を整えて朝の体操をし、5時45分から朝食となる。1,000人に近い収容者はグループ毎に交代しながら食事をとるが、6時30分までには全員が朝食を済ませ、各自部屋に戻り1日を始動させる準備をする。

施設における訓練の基本は労働で、午前中は6時45分から10時まで仕事をする。社会労働教育センターでは様々な職業訓練を行っており、一般的なものとしては、縫製、刺繍、籐製品・手工芸品作りなどがある。繊細な手作業が苦手な者は、果物や魚などを栽培・養殖する仕事を選ぶこともできる。この施設には他に養鶏場もあり、また紙製供物の製作など活動は多様だ。

午前10時になると休憩時間(昼食・昼寝)が与えられ、午後は14時から仕事を再開、17時には体操と夕食の時間になるが、入浴が始まる16時30分は最もにぎやかな時間帯だ。同施設では人数が多いため、列を作ってグループ毎に順番を待たなければならない。時間を節約するために並びながら髪を洗う者もいるが、列を乱す者は誰一人いない。一回に約100人が門の前に並び、グループごとに名簿で人数を確認した後、敷地内の浴場で水浴びする。施設の男性職員をはじめ、すべての男性はこの区域半径500m以内への立ち入りを禁じられている。各自30分以内に入浴と洗濯を済ませ、終わったグループから名簿で人数を確認し、夕食となる。

部屋にはそれぞれテレビがあり、夜19時~20時まではテレビを見ることが規則となっている、それ以外の時間は自由時間となり、食堂へ行ったり、物質的には乏しい施設だが文化活動も楽しめる。カラオケやダンス、劇など、プロ顔負けの腕前を持つものもいる。

施設では、1日に使用できる金額が5,000ドン(約0.3ドル)までと決められている。この金額について疑問や不満を持つ者も少なくないが、施設内では5,000ドンでも十分に買い物ができる。飴数個・500ドン、オレンジジュース・2,500ドン、アイスクリーム・2,000ドン、フォー・4,000ドンといった具合で、やりくりしながら買い物をすることは、彼女たちの思考に大きな効果をもたらす。売春で稼いだ金で、かつては1日に100万ドン(約67ドル)以上を使うこともあったという狂った金銭感覚を正常に戻す働きがあるのだ。

 施設の部屋はそれぞれ広く、ベッドが整然と並べられ一つの部屋で約50人が生活を共にする。一部屋が一家族とみなされ、その家族の中にはリーダーがいる。家族をまとめるためにリーダーは多くの仕事をこなさなければならないが、最も大切な仕事は毎日の反省会の進行である。反省会を始める前には、必ず全員が挨拶をする。傍からみれば滑稽に見えるかもしれないが、挨拶を習慣付けることで彼女達は次第に礼儀正しくなっていく。挨拶が終わると厳しい反省会が始まり、「誰が靴を履き間違えましたか?」、「夜中の2時に大声を出したのは誰ですか?」、「トイレの水を流さなかったのは誰ですか?」、「布団をきちんとたたまなかったのは誰ですか?」といった具合に、生活上の反省点が挙げられ全員に厳しく注意が促される。
1日の最後の規則は21時の就寝である。このサイクルが毎日繰り返され、個人差はあるものの1年半~2年で彼女たちは出所する。訓練を終えれば施設からは解放され自由になるが、施設で身に付けた習慣を実生活の中で継続することは容易ではない。


■収容までのそれぞれの事情

何人かの少女に話を聞かせてもらった。Lanは勉強が苦手で、美しい容姿を売りにして売春で金を稼ぐようになった。以前はバイクでさえ自分で運転することはなく、外出はいつもタクシーを使い、1回100万~200万ドン(約67~134ドル)で売春を繰り返していたという。

Quyenという少女は、自分の過去を早く忘れたいと言う。彼女は「恋は盲目とよく言いますが、私もその一人でした」と呟き、自分が施設に来るまでの経緯を静かに話しはじめた。以前彼女は、近所に住む遊び人の男性を好きになってしまった。その男はあらゆる流行りの遊びに手を出しており、不運にも彼女はその男に利用されることとなる。まじめだった彼女は、彼から言われるままに売春に手を染め、ついには麻薬にも手を出してしまった。彼女は、「彼とはもう長く会っていません。彼は麻薬の密売で捕まりましたが、利用価値がなくなった途端、私は捨てられました」と悲痛な面持ちで語った。施設に収容されるに至る経緯は様々だが、中には繰返し収容された経験を持つ者もいる。出所後、彼女らがまっとうな人生を歩めるかどうかは誰にもわからない。

第2社会労働教育センターの施設長を務めるNguyen Thi Phuongさんは、少女らは些細なきっかけで売春に走り、更生施設に送られると話す。更生は容易ではないが、少女たちは施設で強く生きるための術を身に付け、売春という病を癒し、伝統的な美しいベトナム人女性として生まれ変わる。社会復帰を目指し、厳しい生活訓練を受ける少女たちが、将来幸せな社会生活を営んでくれることを願わずにはいられない。

(Tuoi Tre Chu Nhat)

(2005/09/29 09:08更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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