ベトナム繊維産業、日本向け市場で巻き返しなるか
今年上半期、ベトナムの繊維製品輸出額は引き続き減少し、米国向け輸出は前年同期比20%減となった。年間計画達成率は41%に留まり、このままでは年間輸出額は50億〜52億ドルとなる見込みだ。関連当局は繊維企業に対し、1)米国・EU市場向け輸出の維持、2)クオータ規制を撤廃した日本向け輸出の強化を呼びかけた。
ベトナム商務省によると、日本の繊維製品輸入額は年間約250億ドルに上り、うち中国製品が70%を占める。一方、ベトナムは米国市場への参入を機に日本向け輸出が伸び悩み、1996−2000年期は22%と好調だった年間成長率も、近年は13〜15%に留まっている。2004年の繊維製品輸出額は43億6,000万ドルで、うち日本向けは前年同期比12%増の5億5,000万ドル、2005年の日本向け輸出は同13%増の6億ドルの見込みだ。
しかし今年5月以降、日本企業による中国からの生産シフトを見据えた視察が相次いでおり、日本向け輸出拡大のチャンスが広がっている。専門家によると、日本の中国製繊維製品の輸入額は年間170億ドルに上り、1割程度の生産シフトだけでも大きな利益が期待できる。ある日本企業の関係者によると日本の繊維産業は輸入製品が増加しており、こうした状況はベトナムを含めた輸出国にとって追い風となりうる。
各専門家は、「日本人の注文は指示が細かいため、各企業は製造基準などの変更を迫られるでしょう。また中国と差別化した商品生産を行うことも大切です。日本からの注文数は大ロットではないため、中小企業が多いベトナムの繊維産業には適しています。各企業は中国を手本に日本企業との協力関係強化に努め技術を学び、日本を含めた諸外国市場進出の足がかりになるよう努力が望まれます」と口を揃える。
一部の日本企業はベトナム企業に対し、市場ニーズに合う製品生産を目指した情報収集も重要だと提言している。さらに、日本の販売業者と協力し大規模な販売網を構築することもキーポイントとなるだろう。
(Dau Tu)
(2005/08/03 12:24更新) |