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コラム

ベトナムの美を追求、2人の建築士


 ベトナムの美を求めて旅を続ける2人のベトナム人建築士がいる。2人は美を追求するための努力を惜しまない。

建築会社の部長職にあるNaomi Thuyさんは、これまでにカンボジアやスリランカ、モルディブ、シンガポール、ロンドンなどで建築を手がけてきた。ホーチミン市中心部にあるNam PhanやNam Khaレストランや在ベルギーベトナム大使館も彼女が設計したものだ。現在は、アメリカ・ミネソタ州でのMai Villageというレストランの開業に向け、忙しい毎日を送っている。「ベトナムの古都であるHueのイメージを取り入れたい」というオーナーの要望を叶えるため、彼女はHueに関する本、特に歴史書を読み漁ったという。

 彼女は、思い通りのものを造るために自ら現場に出向き、ペンキを混ぜてイメージ通りの色を作ったり、木材のほぞを点検するなど細かいことにも気を配っている。「手がけるからには、最高に美しいものを造る」というのが彼女のポリシーだ。冬のロンドンで仕事をした時には、注文した建築資材の到着が遅れ、現場で待っているうちにいつのまにか石畳の上で寝たこともあった。彼女にはこのようなエピソードが尽きない。

 彼女がこれまでに手がけてきた建築物は、それぞれに特徴がありデザインも異なる。しかし、どの建物にも共通してベトナムの雰囲気を感じることができる。「それぞれの作品は私にとって自分の子供のようなものですから、どの作品が一番好きとか優れているとか決めることはできません。一つひとつの仕事に全力を注いでいます」と言う。

 会社の中では、後輩に惜しみなく技術を伝授し、指導している。「後輩が自分を超えることで初めて社会の発展に貢献できると考えています。私はいつも彼らに、大切なのは仕事のスピードではなく質だということ、設計の仕事には時々立ち止まって考える時間が必要だと教えています。ただお金を稼ぐだけのための仕事に人生の大半を費やすのは惜しいですから」と語る。設計は奥が深く、一生をかけても終わることはないと彼女はいう。設計図を顧客に提示し、納得してもらえない場合は、顧客の満足が得られるまで何度でもやり直す。「本当に価値があるものはそれに相応しい結果が出るものです。時間がかかることもありますが、良いものは必ず人々の共感を得ることができると信じています」と話す。

 もう1人の旅人、Aline Hoさんは、家族でフランスに住んでいたが、長い間ベトナムに戻るのを夢みていたという。妹たちが成人した時に家族と離れて暮らすことを決意し、香港での仕事を引き受けた。香港での仕事に一段落ついた時、ベトナム料理店のコンサルタントを依頼された。

 幸運なことに、彼女は、メニュー作成のためベトナム料理の視察を任され、長年の夢であるベトナムへの帰国を果たしたのである。彼女は、ベトナム中のありとあらゆるレストランや食堂に出向き、試食に奔走し、「これまでの人生の中で最も幸せを感じたひと時」を過ごした。レストランがオープンし、連日多くの人々が訪れた。ベトナムに関する質問が客から寄せられると、彼女は喜んで、ベトナムの文化や習慣について話した。

 ある日、レストランにひとりのフランス人がやって来て店の設計を見て絶賛し、是非とも建築士に会いたいと懇願した。彼はNha Trangにリゾートホテルを建設するため、建築士を探していたのである。彼女はこの仕事を引き受け、水がめやココナッツの殻といったベトナム人の日常生活に馴染んだものをホテルの内装に取り入れた。当時は、このような素朴なものを高級リゾートホテルの内装に使うのは相応しくないとの批判も出たが、彼女はベトナムの自然な美を表現することにこだわった。その作品がAna Mandaraリゾートホテルなのだ。

 その後、ホテルに感銘を受けたある米国人からアメリカでのベトナム料理店の設計を依頼された。当時、彼女はタイで別の仕事を抱えていたため、一旦は断る決心をしたが、友人から「ベトナムを心から愛しているのなら、その美を伝えるために引き受けるべきだ」と説得され、引き受けた。彼女は内装品をすべてベトナム製のそれも全て職人による手作りのものを調達することに決め、9カ月間、アメリカとベトナムを行き来した。こうしてオープンしたレストランは、ベトナムの特色が色濃く表現されている。このレストランは、2000年に、「米国で最も美しいレストラン」としてEsquire誌に選ばれた。

 彼女が手がけてきたプロジェクトは、大成功を収めてきた。これは、ベトナムの文化や美を愛する気持ちが作品に表れたからに他ならないだろう。彼女は、自らが手がけた空間に訪れた客に、建築したのがベトナム人で、その空間の美がベトナムに由来することを伝えられたとき、大きな喜びを感じるという。

 ThuyさんとHoさん、2人のベトナムの美を追求する旅はこれからも続く。

(Sai Gon Tiep Thi)

(2005/06/02 01:19更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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