日本の中国敬遠はベトナムに追い風となるか
昨今の歴史問題を背景とした日本企業が中国を敬遠する流れから、ベトナムに絶好のビジネスチャンスが訪れている。ホーチミン市縫製協会のDiep Thanh Kiet総書記は、今後、日本の繊維製品輸入企業が中国からベトナムにシフトすると予測する。
理由は中国が世界貿易機関(WTO)の正式加盟国となりクオータ規制が撤廃されて以降、中国は基準の厳しさに比べ取引量の少ない日本市場を敬遠する傾向にあることに加え、日中関係の緊張により、日本企業がリスク回避のため中国への一極集中を避ける方向にあるということだ。Kiet氏は「日本企業の中国からの輸入量の10%は、10億ドル以上に相当します」と話す。
ベトナム繊維製品の3大輸出相手国は、米国、EU、そして日本だが、WTO加盟国間のクオータ規制撤廃のあおりを受けて、今年年初3カ月の対米輸出は輸出額で前年同期比5%増、EUは8%減、日本は4%増といずれも減少または停滞している。
日中間のこうした状態を好機と捉えたベトナム繊維協会は会合を開き、各企業に対して日本市場開拓へ向けた準備を呼びかけており、また日本で投資誘致へ向けたフォーラムの開催を予定している。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
(2005/05/27 02:04更新) |