鳥インフルエンザ感染地域、10省74村に拡大
ホーチミン市のPasteur研究院は1月13日に死亡したHau Giang省在住のCさん(18歳)からH5N1型ウイルスを検出した。
また、同日Tien Giang省のTien Giang総合病院である患者がインフルエンザウイルス感染の疑いで死亡した。
Pasteur研究院は同病院にこの患者の検査サンプルを採取して送るよう要請した。ウィルスが検出されれば、昨年末のインフルエンザ再発以来5人目の死者となる。
2004年初めから現在までにH5N1型ウイルスへの感染が確認されたのは累計33人で、そのうち死亡者は23人に達した。
ベトナム農業農村開発省獣医局は、2005年初めから1月13日までに鳥インフルエンザ感染地域が10省74村に拡大していると発表した。また感染して死亡するか廃棄処分された家禽の数は13万1,000羽以上で、内訳は▽鶏・3万6,500羽、▽アヒル・4万5,000羽、▽ウズラ・5万羽などとなっている。
ホーチミン市保健局Nguyen The Dung局長によると、H5N1型ウイルスの感染を予防できる薬剤として、現在Tamifluが使用されているが、48時間しか効き目がないという。
また保健省の専門家によると、VaxigrripとInflexalという2種類のワクチンが5型ウイルス(H3N2、H1N1)を予防できるがH5N1型ウイルスには効果がない。インフルエンザウイルスは家禽から人への感染は明らかとなっているが、人から人への感染については明確な事例がないという。
AIDS予防撲滅保健局のTrinh Quan Huan局長は、各感染地域の関連当局に▽家禽飼育場の調査を強化、▽感染地区を1カ月連続で毎日1日2回消毒、▽感染した家禽を早急に廃棄処分などを指導した。
(Nguoi Lao Dong / Tuoi Tre)
(2005/01/17 09:22更新) |