| 週4回(月・水・金・土)電子メールで最新ベトナムニュースを送付、日系進出企業の定番情報収集メディアとなっています。 |
 |
定期購読(TheWatch) |
| ベトナム関係の書籍情報をさらにジャンル別などで細分化し、分かりやすくベトナム関連書籍を紹介しているインターネット本屋さんです。 |
 |
HOTNAM!ベトナム書店 |
|
コラム |
しつけができない親たち
子どものしつけができない親が増えている。かわいさゆえ必要以上に甘やかし、過保護に育ててしまうのだ。
ホーチミン市7区在住のHongさん夫妻の悩みは深刻だ。先日息子が深夜に車の暴走運転をした挙句、事故を起こして入院したのである。幸い命に別状はなかったものの、この事件がきっかけで夫妻は自分たちの子育てがいかに間違っていたかを痛感したのである。
夫妻は1978年に貧しさから逃れるため田舎からホーチミン市に移住した。当初は苦労の連続だったが努力の甲斐あってどうにか生活できるようになった。やがて2人の息子に恵まれたが、自分たちと同じ苦労はさせたくないと、欲しがるものを何でも買い与え、家事の手伝いですら子どもにさせなかった。その結果、子どもたちは何でも与えられるのが当然だと思い込み、わがままに育った。隣近所や親戚から子育てのアドバイスを受け、どうにかしつけをやり直そうと試みたが、時すでに遅しだった。
息子たちが学校を休んでは金持ちの悪友と遊んでばかりいることを知った夫妻は、毎日学校へ行き勉強するよう厳しく諭した。しかし叱られて反発した息子たちは家出してしまった。夫妻は慌てて子どもを捜し、その2日後に交通事故で入院したことを知った。
事故原因は暴走運転で、事件当夜息子は仲間と路上カーレースに興じていたらしい。入院先に向かう途中、妻のHongさんは泣き腫らした顔を両手で覆いながら「甘やかさずにきちんとしつけをしていれば、こんな事故も起こさなかったのに」と呟いたが、すべては後の祭りだった。
ホーチミン市4区在住のUtさん夫妻も娘のことで悩んでいる。幼少時から欲しいと言われた物はすべて買い与え、やりたいことがあれば何でもやらせてきたという。
娘はこれまでに無数の“真似事”に挑戦してきた。音楽、モデル、経理、外国語、バーテンダー、どれも始めるのはいいが長続きしない。彼女は21歳になっても定職についていない。仕事を始めても、同僚とそりが合わなかったり、職場で嫌なことがあったりすれば、すぐに辞めてしまい、親のスネをかじる生活を続けている。Utさんは「仕事のことで注意したら家出してしまいました。どうしていいやらさっぱりわかりません」とため息をつく。
TinhさんとHongさん夫妻はDong Nai省にある革靴工場に勤務している。夫妻の1人息子に接する態度は異なっている。妻のHongさんは子育てに厳しく、おやつは決まった時間に食べさせ、おもちゃもむやみに与えたりはしない。しかし夫のTinhさんは、いつでも甘やかし好きなものを与えてばかりだ。仕事から帰宅すると疲れているにもかかわらず毎日遊び相手になり、行きたい場所に連れて行き、プレゼントを買い、まるで子どもの言いなりになっている。子育てに対する考え方の違いから2人の衝突は絶えない。
子どもは厳しい母親を嫌い始め、父親にだけ甘えるようになった。彼は「甘やかすのが良くないことはわかっています。でも叱ったり手を上げたりすることはできないのです。大きくなって物事を理解できるようになったら教えていけばいいと思っています」と話す。
若い親の多くは彼と同様の考えだ。しかし社会の変化に伴い少子化が進み、経済的にも豊かになった今こそ、親子のあり方を見直すべき時だろう。
(Thanh Nien)
(2005/01/17 08:57更新) |
|