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知的所有権をめぐる現状と問題点
ベトナム科学技術協会(VUSTA)とベトナム工業所有権協会(Vipa)、外国投資企業協会(VAFIE)連合は先ごろ、「知的所有権をめぐる現状―国際市場への参入と問題点」をテーマにセミナーを開催した。
■知的所有権の登録を怠った企業が直面する問題
ベトナム商工会議所Vu Tien Loc所長によると、ベトナムで特許登録される製品のほとんどが、外資企業のものだ。1995〜2003年の工業所有権登録に関する調査では、特許登録総数に占める国内企業の割合は3.4%に過ぎず、残りの96.6%は外資企業によるものだった。また2004年12月までに知的所有局はバイクに関する工業所有権登録書を69社に対して発行したが、ベトナム企業は9社(13%)を数えるのみで、残りはすべて外資企業だった。同氏によると企業は独自のブランド確立に力を入れてはいるものの、その商標登録を怠ることが多く、自社の権利を侵害されたときには手遅れになっているケースが多いという。情報不足のため各企業の幹部は自社製品が外国で販売されるとは考えないばかりか、ベトナムで商標登録をすれば全世界で通用すると誤解していることも珍しくない。
知的所有権の侵害は企業と消費者の双方に悪影響を及ぼし、問題は深刻化している。Trang An製菓会社Trinh Sy副社長によると、コピー商品の氾濫により商品の売上が前年比で30%減少したという。Hai Ha製菓会社の売上も40%減、Huu Lien鎖生産会社は70%減、Cuu Long文具生産会社では90%減となった。これらはすべてコピー商品が原因だ。経済警察局Nguyen Hoa Binh局長は、知的所有権の侵害は月平均540件発見されると指摘した。
■知的所有権を保護する法律の不備
Vu Tien Loc氏によると、ベトナムではすでに「知的所有権に関する協定(TRIPS)」での取り決めに従って法律がいくつか公布されている。さらに知的所有権の侵害に罰金や懲役を科す議定も提出されている。だが依然として知的所有権に関する法体系には不備が多く、TRIPSの要求する水準には達していない。このような法的欠陥があるために、知的所有権に対する意識は向上せず、侵害を助長している。
越独中小企業協会Nguyen Trung Thuc会長も法体系の不備に警鐘を鳴らす。知的所有権に関する証明書を発行したり、権利侵害の問題を解決したりするためには、製品やサービスそのものの分類がとりわけに重要になってくる。しかしこの分類を管理する関連当局がそれぞれ別の法律や規定を適用しているため、企業側は混乱をきたしている。
Thuc氏は、最近、世論を騒がせている次の例を挙げた。食品メーカー2社が“Truong Sinh(長生き)”という同じ名称の豆乳と牛乳を販売している。工業所有権局(現在は知的所有局)と科学技術省は、豆乳も牛乳も同分野の製品であると判断したのに対し、商務省、保健省、税務総局は、国際的な製品分類コードであるHSコードの表示に基づき、豆乳と牛乳はまったく異なる分野の製品だと結論づけたという。
(Nguoi Lao Dong)
(2005/01/11 02:49更新) |
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