HOTNAM!ベトナム最新情報 HOTNAM!トップ | ベトナムニューストップ ベトナムニュース 【The Watch】 ビジネス最新情報

トップ ニュース フォーラム 基礎データ 書店 生活情報 ディレクトリー
 ニュース検索
 ニュースカテゴリー
ニューストップ
政治・経済
投資・進出
日系企業情報
事件と出来事
統計情報
人事・法律・会計・労務
社会とトレンド
コラム
クローズアップ
インタビュー
 TheWatch ニュース
週4回(火・水・木・金)電子メールで最新ベトナムニュースを送付、日系進出企業の定番情報収集メディアとなっています。
定期購読(TheWatch)
 ベトナム関連書籍
ベトナム関係の書籍情報をさらにジャンル別などで細分化し、分かりやすくベトナム関連情報を紹介しているインターネット本屋さんです。
HOTNAM!ベトナム書店

コラム

田舎者が行く、トラブルだらけの海外旅行


 ある田舎者の一団が、胸を高鳴らせ緊張の面持ちで生まれて初めて飛行機に乗り込んだ。中国へ向かう機内は静寂に包まれている。突然警報のベルが鳴り響き赤いランプが点滅し始め、乗客は誰もが恐怖で真っ青になった。実は田舎者の一人が腹痛を起こしトイレへ行ったのだが、どこも使用中で困り果て、切羽詰まって別の扉を開けようとしたのだ。それは操縦室への扉だった。客室乗務員が彼を取り押さえ警告書に記入を求めたが、彼は決してサインしようとはしなかった。おかげで搭乗員が延々と説得する羽目になった。
 田舎者のグループのガイドを務めるのは、都会人のグループより数倍苦労することは間違いない。田舎者にとって、ホテルの設備は初めて見るものばかりなので、ガイドはわかりやすく一つひとつ説明しなければならない。都会の人間でさえ初めての海外旅行は驚きの連続なのに、まして田舎者なら尚更である。「うわぁすごい、タイは車ばかりで高速道路は2階建て、3階建てもある!」「シンガポールなんて地下に埋められているから電線すらないよ!」
無知な故の文句も絶えない。ある田舎者はホテルの部屋で、「星が3つも4つもあるホテルなのに掛け布団がないなんて、寒くて眠れないじゃないか。それに体中ダニに喰われてむず痒い!」と大声を上げる。毛布はベットメイクの時にきちんとたたまれマットレスの中にしまってあるため、使うときは取り出さなければならない。しかし田舎者なのでそんなことを知るはずもない。結局なにも掛けずに寝た。蛇口は押すと水が出る仕組みになっているが、それを知らずに、「歯を磨く水すらも無いのか?」とわめきながら“ひねる”蛇口の取っ手を探し続けた。
 またある者は、まるで旅慣れているかのようにエアコン操作の説明を聞こうとしない。自分の部屋でエアコンの温度を上げたものの、上げ過ぎてしまって暑い。けれど知ったかぶりをして説明を聞かなかったものだから、どうやって温度を下げるのかわからない。仕方なくで素っ裸になって何度もシャワーを浴びる。それでもまだ暑くてたまらないが、ガイドに使い方を尋ねて、「これだから田舎者は困るんだ」と思われてプライドが傷つくよりましだ。
 こんな田舎者もいる。人生で初めてきちんとした靴を履いたため足がむくみ、マッサージに行った。マッサージのお姉さんは彼の足を入念に揉みほぐした。何を思ったか彼はこっそり部屋を出て行ってしまった。思い違いも甚だしいが、エイズが怖かったのだ。
 早起きの習慣に加え、見知らぬ土地で慣れない寝具となると、田舎者は朝4時にはもう目が覚めてしまいコーヒーを飲みに行きたくなる。ホテルの従業員を起こすため、彼らは手が痛くなるまでドアをノックし続けなければならない。
 酒好きな田舎者は最も厄介だ。あるガイドは呆れながら、「バスに乗ると発車する前から酒を飲み始めます。酒の飲めないところに案内しようものなら、彼らはすぐに怒り出すのです」と話した。Thanh Nhien Xung Phong旅行社はメコンデルタからの海外旅行客に同行するガイドとして、酒が強い三人の社員を選んだ。というのもガイドは旅行中、田舎者と同じ生活をしなくてはならないからだ。田舎者たちは酒だとばれないようにペットボトルに移し替えた透明の地酒を持参している。飲み慣れないワインは何の役にも立たない。ホテルに入ると数人の田舎者たちが机、椅子を端に寄せ、部屋の中央に“宴会スペース”を作る。ドアを開け放ち、隣の部屋を行ったり来たりして大声で笑いわめき散らし、同じホテルに滞在する欧米人客の顰蹙を買っている。
 ガイドは田舎者たちを喜ばせるためにある作戦を使う。何人かに分けて順番に毎晩接待するのだ。ツアー中はあまり破目を外すことはしないが、帰国する前の晩だけは特別で、旅が終わる感傷的な気分を忘れるための大宴会となる。あるガイドは、「田舎から来た旅行者たちはみんな酒好きでよく飲みます。けれども外国にいるときは前後不覚になるまで酔っ払うことはありません」と話す。
 海外旅行ツアーに参加する田舎者はほとんどが商売人で、農民は少ない。数年前、肥料・農作物の除虫剤メーカー、家庭用品メーカー、食品会社など各社が、自社商品を買ってくれた顧客に海外旅行をプレゼントするという顧客争奪戦を繰り広げた。Fidi Tourist旅行社では、メコンデルタからの海外旅行客数は全体の四分の一を占めるという。またThanh Nhien Xung Phong旅行社では各シーズン約1,500人の海外旅行初心者がマナーのひどさで周囲に迷惑をかけるが、それでも彼らは会社にとって大切なお客様でもある。加えて彼らは極めて効果的な宣伝マンだ。なぜなら海外から帰った後、一年中その話をし続けるからだ。
 男性は酒を飲むことが楽しみだが、女性は大金を持っているわけでもないのにショッピングを旅行の醍醐味だと考えている。海外旅行をする際に彼女たちは家族、親戚、友人のために“お土産リスト”を作成しなくてはならない。苦労するのは、安くてしかも使いやすいもの、例えば石鹸、サンダル、服などを探して買わなくてはならないことだ。
 あるガイドは、「一番怖いのは彼らが迷子になることです」と打ち明けた。ホテルのカードと、スケジュール表を渡しているにも関らず、田舎から来た旅行客はよく迷子になる。そのガイドは嘘のような本当にあった話をしてくれた。
田舎者の旅行客が迷子になりタクシーを拾った。しかし持っていると思っていたホテルの住所は、ズボンのポケットに入れたままホテルに置いてあることに気づいた。英語も話せないし、ホテルの名前すら覚えていない。うろたえて彼は思わず汚い言葉を吐いた。すると運転手は真っ直ぐにホテルへと向かったのだ。なんと彼の吐いたベトナム語の汚い言葉の発音と、彼の泊まっていたホテルの名前が偶然同じだったのだ。
 メコンデルタからのツアー客の多くはタイ、マレーシア、シンガポールそして中国へと旅して廻る。ある田舎者はマレーシアからシンガポールへ向かう途中、「海外旅行の費用は高すぎるよ」とつぶやいた。しかし海外旅行市場における田舎者の潜在力はまだまだ計り知れない。ある国内ガイドは、「残念なのは、タイへ行ったことがあるのにブンタウやダラットは訪れたことがないという人が多いのです」とため息まじりに語った。

(Sai Gon Tiep Thi)

(2004/11/18 11:19更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

『ベトナム最新情報』は、ベトナムに投資・進出する日系企業の定番ビジネスニュースです。
詳細は『ベトナム最新情報』をご覧下さい。

ベトナムニュースヘッドライン

[クローズアップベトナム最新情報5084号 目次(07/20)
[コラム 日本人が起業したKAMEREO、ベトナム飲食業界の未来に貢献(07/20)
[日系企業情報日本のイオンが「ベトナムウィーク」、ベトナム産果物を輸入販売(07/19)
[コラムスマートホーム市場、無限の潜在性(07/14)
[日系企業情報日本製品販売チェーン、「PANPAN」が人気(07/13)

HOTNAM!トップ > ベトナムニュース > コラム > 田舎者が行く、トラブルだらけの海外旅行 
トップ ニュース フォーラム 基礎データ 書店 生活情報 ディレクトリー

広告掲載 - お問い合せ - 利用規約 - プライバシーポリシー
©1999-2022 HOTNAM! All rights reserved.