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老いも若きも恐るべしベトナムの家政婦


 家政婦が「おしん」の異名を持つようになって久しい。生活が豊かになり、各地で家政婦雇用の需要が高まる中、家政婦にまつわる珍談奇聞が数多く生まれている。
 Tさんは家政婦を使うことの大変さを耳にしていたが、あまりに多忙な上、近所の同年代の夫婦が美しく着飾り優雅にドライブなどに出かけるのを羨ましく思い、迷った末に家政婦を雇うことにした。Tさんが出したのは、機敏で正直者の中年女性という条件だった。紹介されたあらゆる候補者を全て吟味した結果、姑が見つけてきた人を雇うことに決めた。家政婦を雇い始めて数日後、Tさんの家庭には望んでいた通りの新鮮な空気が流れ始めた。
 Tさんは、夕方仕事帰りに市場に寄り、夕食と翌日の昼食分の買い物をするだけでよく、他の煩わしい仕事は全て家政婦がやってくれる。主婦の仕事とされる細々した雑用から解放されたTさんは穏やかになり、Tさんの夫は妻が愚痴をいわなくなったことを喜んだ。こうして、この夫婦の生活は以前より甘いものとなった。
 時が経つにつれ、家政婦は食事時にワイドショーを繰り広げるようになった。近所の事情で彼女が知らないことは無く、隣の家は今日田舎から親戚が来る、あの家の子供がテストで悪い点を取った、誰某が何十万ドンもする口紅を買ったなどと話題は尽きない。隣の夫婦の営みでさえも、彼女の情報網から逃れることはできない。
これらの情報は、すべて「おしん会」で収集される。会のメンバーは近所で働く家政婦たちだ。彼女たちは皆、紹介を受けて田舎から出てきた年輩の人ばかりで、会には規則も無く会長もいないが、誰もが真面目に休まず参加している。朝の一仕事が終わり、主人一家が出払うと彼女たちの会議が始まる。「おしん会」ほどメンバーが皆熱心に発表する会議は他に類を見ない。議題はメンバーが前日目撃した事件や出来事の詳細についてである。
ある日Tさんが用事で日中家によると、ちょうど会議の最中だった。年上の彼女たちを尊重し、Tさんは邪魔をしないようにと気を使ったため、隣の家政婦の口から飛び出す「大根」とか「人参」という単語が途切れとぎれに耳に入ってくるだけだった。
その日の夕食の席で、Tさんが口を開く前から家政婦の再生ボタンがオンになった。「奥さん、旦那さん、男の子が欲しいならね、Aさんのとこに聞いたらいいよ。Aさんの奥さん、なんでも男の子を産むためのプログラムを実践してるらしいよ。漢方薬を飲む以外にも、旦那さんと寝る日や時間を細かく決めてるんだって。それに食事も、男の子が生まれる確率が高いからって、奥さんは根菜ばかり食べてるらしいよ」。ここまで聞くと、Tさんの夫はご飯を噴出しそうになった。自分たちの私的な出来事も間違いなく他家の食卓のおかずになっているに違いないと気づいたのだ。食事が終わると、夫から妻に、「食事中は口を開かないこと。内輪の話は2階でドアをしっかり閉めてから話すこと」というお触れが出された。こうしてTさん宅の開放的な雰囲気は秘密めいた空気に取って代わられたのだった。
 Thaoさんは、家政婦採用の条件について違った見方をする。彼は、家政婦は若い方が良く働き、言いつけを良く守り、何よりも噂好きではないと考え、若い家政婦を雇った当初は万事順調だった。しかし半年を過ぎてからというもの、家政婦の行動にThaoさん夫婦は気を揉むようになった。彼女が自分勝手に家の物を使うようになったのだ。朝目が覚めると、まず主人のランニングマシーンに乗り、エクササイズを始めるのが日課となっている。ある日、Thaoさんは学校へ息子を迎えに行き、用事があったため息子を門の前で降ろした。数十メートル走ったところで叫び声が聞こえ、息子が青ざめた顔で外に飛び出してきた。何事かと思い慌てて引き返すと、雑誌に載っていた美肌のレシピ通りにスライスしたキュウリと潰したトマトを目だけを除いて顔中に貼りつけた家政婦の姿があった。注意された彼女はこのレシピは止めたが、何を思ったのか更にお金がかかる方法に切り替えた。卵を1、2個余計に買い、朝食にオムレツを作るたび、卵白だけ取り出しレモンの絞り汁を混ぜて顔に塗るのだ。
 Thaoさんの妻はオープンな性格で、主人と家政婦という主従関係にはこだわらなかった。オレンジの生ジュースを作ってくれるよう頼む時は、必ず家政婦にも勧める。ところが、同じオレンジのはずなのに、家政婦のグラスの方が常に色が濃い。家政婦のジュースの方が妻のより果汁が多いとThaoさんは気づいているが、あえて妻に言う必要もないと思い黙っていた。
 ある日のこと、若い家政婦はThaoさんに、「この服、私に似合ってる?」とまるで恋人のようにごく自然に聞いた。何を食べようが何を飲もうが構わないが、対象が夫となると、Thaoさんの妻は黙っているわけにはいかなかった。夫に一言、「これからは私が全部やりますから、誰も雇う必要ないわ」と告げ、若い家政婦はその日のうちにお払い箱となったのだった。

(Thanh Nien)

(2004/10/04 04:25更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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