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身障者を装った宝くじ売りの実態


 ホーチミン市5区Hung Vuong竏誰guyen Duy Duong通り交差点のガソリンスタンドで、車椅子に乗った宝くじ売りの少女に、「おじさん、宝くじ買って」と声を掛けられ、不憫に思い5枚購入した。給油している間にふと辺りを見渡すと、先ほどの少女が歩いて道路を横切る姿が見えた。とっさに彼女の後を追いかけたが、路地を入ったところで見失ってしまった。
 翌日、バイクを近くの駐輪場に預け同じガソリンスタンドへ向かうと、5人の子供が2台の車椅子に分かれて宝くじを売っていた。私は、宝くじを買うからと彼らに近づき、番号を選ぶふりをしながら子供たちに話し掛けた。車椅子を押していたHienちゃんはPhu Yen省出身の15歳で、中学を卒業してホーチミン市へ上京したばかりだと話した。車椅子に乗っていた“弟”は、小さい頃から足が不自由で歩けないという。私の質問にHienちゃんがそれ以上答えようとすると“弟”は、大声でわめいたり姉の名前を呼んだりして話を遮った。宝くじの代金を支払うと、私はわざと背を向けて2人と反対方向に向かった。しばらくして振り返ると、2人は他の子供たちとガソリンスタンドのところで、“弟”がそわそわして車椅子から降りようしたところをHienちゃんが何度か押さえつけたため、彼は食べかけのパパイヤを彼女の顔に投げつけて抵抗した。Tran Phu竏但n Binh通り交差点に差し掛かると5人は二手に分かれたので、私はHienちゃんとは別の2人組の後をつけた。車椅子に乗っていた少女は昨日会った子だった。午後4時前に宝くじを売り終えると、少女が車椅子を押すスピードが急に速くなり、見失いそうになった。
 少女たちは5区An Binh通りの路地の奥にある古い家に入っていった。呼び鈴を鳴らすと、40歳くらいで背が低く痩せぎすのTという男が出てきた。私は失業者を装い、「宝くじ売りを始めたいから車椅子を貸して欲しい」と言うと、Tは私を品定めするようにじろじろと眺めると、「ここには車椅子なんか無い! 別の場所へ行きな」と跳ねつけた。仕方なく引き下がり路地を出ると、少年が乗った車椅子を押す女性とすれ違った。彼女と少年はTに雇われ宝くじを売り歩いているという。私が車椅子のレンタル料を尋ねると、「1日4,000ドン。下宿代は要らないけど宝くじはTから仕入れることが条件で、稼ぎはこの子と折半なの」と言った。彼女によると、TはPhu Yen省出身で、雇っているのは親戚か同郷の者のみだという。近所に住む青年は、「車椅子に乗ってる子供の中で、足が不自由なのはTの子供1人だけだよ。幼い子が乗った車椅子を子供が押しながら宝くじを売り歩いているのを見かけると、つい買ってしまうだろ? Tは人の情に付け込む商売で稼ぐあくどい奴なんだ」と話した。
 5区Nguyen Van Dung通り12番路地を入ったところにも、身障者を装い宝くじを売って生計を立てる世帯が数軒あり、狭い路地には合計15台ほどの車椅子が置かれていた。彼らは毎朝6時に“出勤”し、午後6時頃に帰宅する。普通の宝くじ売りは、毎日150~200枚を売るが、車椅子を使用するとその2~3倍も売れるという(宝くじ1枚につき250ドンの収入になる)。5区Nguyen Trai通りに下宿している13歳のLoanちゃんは“足の不自由な”9歳のSangちゃんと2人で宝くじを売っている。彼女によると、この仕事を始めて3年になるが、1人で売り歩いていた頃は毎日150枚しか仕入れなくても売れ残る日があったが、Sangちゃんと組んでからは400~500枚が売れるようになり、食費を差し引いても2人で毎日8万ドン(約16ドル)の稼ぎになるという。An Dong市場では午前中だけで、身障者のふりをした10組もの車椅子の宝くじ売りを見かけた。6区Binh Phu竏辰ho Lon通り交差点脇の食堂では、毎日昼時になると車椅子を押した宝くじ売り8~10組(16~20人)が一緒に昼食を取る姿が見られる。そのうち本当に足が不自由なのは6歳ぐらいの少年と少女の2人だけだった。老人と子供、もしくは子供同士の組み合わせが多く、「治療費を稼ぐために宝くじを売っている」などとうそぶき、それがばれないように宝くじを売る場所を頻繁に変えている。An Binh通りのバイクタクシー運転手Gさんは、「車椅子の宝くじ売りが何組かこの近所に住んでて、てっきり親子だとばかり思っていたけど、分け前のことで大喧嘩してる姿を何度も見たんだ。それで赤の他人同士だと分かったよ」と話した。私も同じ様な光景を目にした。Hung Vuong通りの食堂で、10歳くらいの子供が中年男性に向かって、「くそじじい! 赤の他人のくせに7割もせしめようってのか?!」と罵り、口の中で噛んでいたものを男性に向かって吐き出した。
このように車椅子を使用すると稼ぎが多いことから、健常者が身障者を装い宝くじを売るようになったのだ。

(Nguoi Lao Dong)

(2004/09/27 10:01更新)

※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。

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